WEB版すこやかライフ ぜん息&COPD(慢性閉塞性肺疾患)のための生活情報誌

すこやかライフNo.46 2015年9月発行

成人ぜん息特集:成人ぜん息が増えています 治療と自己管理の見直しを!

大人になってからぜん息を発症することもあります

成人ぜん息の患者さんの中には、子どものころにぜん息だった、という方がおられます。小児ぜん息は、成長に合わせて症状が出なくなることがありますが、少しの刺激で気道が収縮しやすい状態(気道過敏性【きどうかびんせい】といいます)が残ったままだと、何らかのきっかけで、大人になってからぜん息が再発することがあります。

一方で、大人になってから新たにぜん息を発症する方もいます。現時点では決定的な原因は明らかになっていませんが、さまざまな生活環境による影響や、呼吸器の感染症などがきっかけとなってせきが止まらなくなり、「咳ぜん息」というぜん息の一歩手前の状態を経て、ぜん息に移行する方が多いといわれています。

また、ぜん息はアトピー型と非アトピー型の2種類に分類されます。アトピー型ぜん息は、ダニなどのアレルゲンが原因となって発症しますが、非アトピー型ぜん息は、特定のアレルゲンが原因ではありません。成人ぜん息では、非アトピー型が多いのが特徴です。


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