
すこやかライフNo.48 2016年9月発行
医療トピックス:在宅酸素療法のスムーズな導入・継続のために
自宅で酸素供給装置を使い、空気よりも高い濃度の酸素を体に補いながら日常生活を送る「在宅酸素療法」。現在、全国で約15万人の方がこの療法を行っています。
COPDの進行などにより、体に酸素が不足する状態が続くと、息苦しさのために動くことが面倒になります。さらに進行すると、日常生活のちょっとした動作でも息切れが起こるようになり、買い物や家事などができず、日常生活に支障を来すことになります。また、運動不足や栄養不足が重なると、呼吸筋や手足の筋肉も衰えて、さらに呼吸がうまくできなくなってしまったり、心臓にも負担がかかったりするようになります。
在宅酸素療法は、これらを解消し、楽に安心して日常生活を送ることができるようにするための治療法です。
★なによりも、活動範囲が広がり買い物や旅行など生活を楽しむことができるようになります!
自宅では、酸素供給装置を使い、カニュラで酸素を吸いながら生活します。酸素供給装置には、酸素濃縮器と液体酸素の2種類があり、酸素療法を行っている患者さんの約90%が酸素濃縮器を使用しています。
外出時にはおもに携帯用酸素ボンベを使用します。