このE様式は、A様式、C様式及びD様式の「補正後の脱硫効率」欄に記入する数値の根拠を明らかにするための書類となるものです。記入の際は、「排出ガス測定の一般事項(E様式及びb様式共通)」をお読みください。
このE様式は、一つの補正後の脱硫効率の算定について1枚作成してください。(年6回の補正後の脱硫効率を算定した場合は、このE様式を6枚作成することになります。)
このE様式を2枚以上作成する場合、2枚目以降には「1. 一般事項」及び「3.脱硫過程の簡略図」は変更がなければ記入する必要はありません。
脱硫効率は、脱硫装置(製品等脱硫の場合は当該装置)前後のSOx量によって次の式を用いて算出します。
脱硫効率の算定は、一つの施設から排出されるSOx量に応じて、次に掲げる算定(測定)回数によってください。ただし、大気汚染防止法、電気事業法でSOx量の常時測定義務がある施設については、1か月間の平均値を用いて月1回の算定としてください。
排出SOx量 | 算定(測定)回数 |
---|---|
10m3N/h以上 | 2か月に1回以上 |
10m3N/h未満 | 年に1回以上 |
E様式右上の「工場・事業場名」欄に、工場・事業場名(会社名等も併せて)を記入してください。
SOx量及び測定値等に係る有効数字の取扱いに十分留意してください。
記載例(PDF、24.1MB)を参照のうえ、記入してください。
SOx濃度と排出ガス量の測定年月日を記入してください。
この様式で算定した補正後の脱硫効率を適用する期間を記入してください。
脱硫効率の適用期間については、施設の稼働状況等に応じて定めてください。
適用期間中において、脱硫対象施設で使用した燃原料の種類と1時間当たりの平均使用量を記入して、該当する単位を○で囲んでください。
測定時の燃原料ごとの1時間当たりの使用量、密度、含有硫黄分を記入し、A様式に準じてSOx量を求めてください。
なお、SOx量は有効数字4けた(5けた以下は切捨て)とし、その合計を⑥合計SOx量(Sf)に記入してください。
(a) 脱硫装置前(入口)のSOx量を上記(2)の燃原料から求める場合は、(b)欄だけに記入し、(a)欄には記入する必要はありません。
②平均SO2/SOx濃度(ppm)、⑥SOx濃度測定時の平均O2濃度(%)及び⑩ 排出ガス量測定時の平均O2濃度(%)の数値は有効数字3けたとし、4けた以下は切り捨ててください。また、⑧平均排出ガス量(m3N/h)の数値は有効数字4けたとし、5けた以下は切り捨ててください。
なお、連続測定器等で、多数の測定値を平均している場合は、平均値だけとし、測定間隔を( )書きしてください。
項目 | (b) 脱硫装置後(出口)のSOx量 |
---|---|
SOx濃度測定ではなく、SO2濃度測定を行っているときは、SOx濃度への補正係数をあらかじめ求め(年1回以上、排出ガス中のSO2濃度とSOx濃度を同時に測定して、SOx濃度への補正係数を算出してください。SOx濃度<SO2濃度の場合は補正係数を1としてください。)、補正SOx濃度を算定してください。
補正SOx濃度(ppm) = 平均SO2濃度(ppm) × SOx濃度への補正係数
SOx濃度を分析した結果が88.5ppmであり、そのときのSO2濃度の指示値が85.9ppmである場合
なお、SOx濃度とSO2濃度を並行して測定できない場合は、理論上の補正係数を使用しても差し支えありませんが、根拠となる資料を添付してください。
溶液導電率方式、赤外線吸収方式、紫外線吸収方式、紫外線蛍光方式、干渉分光方式及び定電位電解方式による排出ガス測定はSO2濃度が対象であるため、SOx濃度に補正する必要があります。
補正する必要がない場合は、②の値を記入してください。
SOx濃度測定ではなく、SO2濃度測定を行っている場合は、上記③で求めた補正係数を用いて、補正SOx濃度を求めてください。
補正する必要がない場合は、⑧の値を記入してください。
SOx(又はSO2)濃度測定時の平均O2濃度と排出ガス量測定時の平均O2濃度が異なる場合は、排出ガス量を補正してください。
SOx濃度測定時の平均O2濃度 6.15%
排出ガス量測定時の平均O2濃度 5.85%
平均排出ガス量 45,930m3N/h の場合
※④ ⑪ について、その他測定時の実態に応じて補正する必要がある場合には、その補正理由及び補正方法を明示してください。
SOx量は次の式によって求めてください(有効数字を4けたとし、5けた以下は切捨て)。
SOx量(m3N/h)
=補正排出ガス量(m3N/h)x補正SOx濃度(ppm)x10-6
JIS K 0103のいずれか該当するSOx濃度の測定法を記入してください。(JIS K 0103の測定法には、中和滴定法、沈殿滴定法、イオンクロマトグラフ法、比濁法(光散乱法)があります。他にJIS B 7981の測定法として溶液導電率方式、赤外線吸収方式、紫外線吸収方式、紫外線蛍光方式、干渉分光方式及び定電位電解方式がありますが、この場合は、SO2濃度の測定のためSOx濃度に補正する必要があります。)
① の濃度測定を行ったときの採取ガス量(吸引ガス量)を記入してください。
次のイ、ロ又はハのいずれかの算定式を用いて、%表示で小数点以下2けたまで(3けた以下切捨て)記入してください。ただし、脱硫装置の入口測定位置と出口測定位置の間で、余剰空気の漏れ込み以外の要素があるとき(例えば、アフターバーナー等)は、これらの計算式は使えません。
なお、標準的硫黄分を採用している場合は、必ずイ式で計算してください。
また、脱硫装置の脱硫効率から、補正後の脱硫効率を求める場合は⑦補正後の脱硫効率(%)を参考にしてください。
※①欄の( )内にイ、ロ又はハのいずれを算定に用いたかを記入してください。
次のa、b及びcを参考に脱硫効率を時間比及び排出ガス量比等で補正し、補正後の脱硫効率(%)を、小数点以下2けたまで(3けた以下切捨て)求めてください。
なお、補正する必要がないときは、①と同じ数値になります。
A様式⑪補正後の脱硫効率、C様式⑮補正後の脱硫効率、及びD様式⑨ ⑮ 補正後の脱硫効率は、この値を記入してください。
※その他、測定位置等の実態に応じて補正する必要がある場合には、その補正理由及び補正方法を明示してください。
記載例(PDF、24.1MB)を参考に、脱硫対象施設の排出ガスが排出口に至るまでの過程及び測定点を記入してください。
※その他、必要がある場合は簡単な説明を空欄に補足してください。