
小発作 | 中発作 | 大発作 | 呼吸不全 | ||
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呼吸の状態 | ぜん鳴 | 軽度 | 明らか | 著明 | 減少または消失 |
陥没呼吸 | なし~軽度 | 明らか | 著明 | 著明 | |
呼気延長 | なし | あり | 明らか(※2) | 著明 | |
起座呼吸 | なし | 横になれる | あり | あり | |
チアノーゼ | なし | なし | あり | 著明 | |
呼吸数 | 軽度増加 | 増加 | 増加 | 不定 | |
覚醒時における小児の正常呼吸数の目安(毎分) ~2か月:<60 2~12か月:<50 1~5歳:<40 6~8歳:<30 |
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呼吸困難感 | 安静時 | なし | あり | 著明 | 著明 |
歩行時 | 軽度 | 著明 | 歩行困難 | 歩行不能 | |
生活の状態 | 会話 | 普通 | やや困難 | とぎれとぎれ | 不能 |
食事 | やや低下 | 困難 | 不能 | 不能 | |
睡眠 | 眠れる | 時々目を覚ます | 障害される | 障害される | |
意識障害 | 興奮状況 | 正 | やや興奮 | 興奮 | 錯乱 |
意識低下 | なし | なし | ややあり | あり | |
PEF (ピークフロー値) |
吸入前 | >60% | 30~60% | <30% | 測定不能 |
吸入後 | >80% | 50~80% | <50% | 測定不能 | |
SpO2(※3) | 大気中 | ≧96% | 92~95% | ≦91% | <91% |
PacO2(※4) | <41mmHg | <41mmHg | 41~60mmHg | >60mmHg | |
※1 判定のためにいくつかのパラメータがあるが、全部を満足する必要はない。 ※2 多呼吸の時には判定しにくいが、大発作時には呼気相は吸気相の2倍以上延長している。 ※3 パルスオキシメーターを使い測定した動脈血の酸素飽和度。血液中の酸素を調べる。 ※4 動脈血中の炭酸ガスの濃度。上昇すると呼吸が困難になる。 |
注)発作程度が強なると、乳児では肩呼吸ではなくシーソー呼吸を呈するようになる。呼気、吸気時に胸部と腹部の膨らみと陥没がシーソーのように逆の動きになるが、意識的に腹式呼吸を行っている場合はこれに該当しない。