ぜん息などの情報館

Q6 海外旅行に出かけたいと思います。飛行機に乗るとCOPD は悪化しませんか?

A1
飛行機は高度9,000〜12,000 メートルを飛ぶため、機内では気圧が下がり、酸素密度が低下しています(およそ気圧で0.2〜0.3、酸素密度で20〜30%ほど地上より低下)。また上昇や降下の際は気圧の変化が激しく、呼吸が苦しくなることもあります。抗コリン薬やβ2 刺激薬で気管支を広げ、空気の通りをよくして、せきやタンなどの症状を改善しましょう。長時間の飛行にはテオフィリン薬を併用します。効果がゆっくりとあらわれるので、フライト前に飲んでおけば安心です。機内では乾燥に気をつけ、こまめに水分をとるようにします。また「在宅酸素療法」を続ける人が航空機を利用する場合、フライト前に酸素ボンベの持ち込み等について申請が必要となりますので、事前に確認しましょう。いずれも担当医に相談し、適切な指示を受けてから空の旅を楽しみましょう。
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