
すこやかライフNo.42 2013年9月発行
医療トピックス 食物アレルギーのための知っておきたい食品表示の見方~誤食を防ぐために~
近年、乳幼児から成人に至るまで、食物アレルギーの症状を起こす人が増えています。中には重篤なアナフィラキシーショック症状を起こし、対応の遅れから死に至る人もいます。
このような食品による健康被害の防止を目的として、食品衛生関連法令が改正され、2002年4月以降に製造・加工・輸入された加工食品に、アレルギー症状を引き起こす物質(以下アレルギー物質)を表示する制度が始まりました。
2008年には、内容の一部が見直され、現在、表示の義務があるのは、食物アレルギーの頻度が高かったり、重い症状が現れやすい7品目(特定原材料)となっています。
また、表示の義務はないものの、表示が推奨されている20品目があります(特定原材料に準ずるもの)。ただし、この20品目の表示は義務ではないため、加工食品に含まれていても表示されないことがありますので、注意が必要です。
表示の義務があるもの(特定原材料7品目) |
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卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かに |
表示が推奨されているもの(特定原材料に準ずるもの)20品目 |
あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、ゼラチン、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご |