
すこやかライフNo.44 2014年10月発行
「健康日本21」(第2次)ではCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の認知度を2022年度までに80%とする目標が掲げられました。COPDは今や「新たな国民病」となりつつあり、行政機関、医療機関を問わず早急な対策が求められています。COPDの最大の原因はたばこであることから、特に禁煙支援は最重要課題です。
そんななか、大阪府枚方市の医療法人北辰会有澤総合病院(柴原伸久理事長・院長)では、COPDの発見・治療に着目した禁煙外来を実施し成果を挙げています。今回は、内科部長の寺﨑由香先生にその取り組みについてお話をうかがいました。
1983年大阪医科大学卒。同年大阪医科大学第三内科(循環器内科)入局。89~91年テキサス大学医学部留学。96年有澤総合病院循環器内科。2011年から現職
COPDは、長期喫煙経験者にはよくある病気です。特に今、定年を迎えて「さあ第2の人生を」と思っていらっしゃるぐらいの年齢の方、せきやたんに悩まされていませんか? 健診で胸部レントゲン写真が正常でも油断は禁物です。呼吸機能検査や胸部CT検査を受けてみましょう。COPDであれば、吸入薬で驚くほど元気になれます。また、禁煙は大変と思うかもしれませんが、禁煙治療薬を使うことで楽に禁煙できます。