
すこやかライフNo.44 2014年10月発行
現場レポート:「隠れたCOPD」を見つけ出し「実感と納得」の禁煙外来を実施
せきやたん、息切れといったCOPDの代表的な症状は、「年のせい」とごまかされてしまいがちです。しかも軽症のうちは、動かなければ症状は出ないため、患者さん自身はもとより、医師ですら見逃してしまう恐れがあります。
そこで先生はまず、医師に対するCOPD啓発の必要性を感じ、これまで学会発表や市医師会での開業医向けの講演などを積極的に行ってきました。
そして今年からは、市民対象の啓発に取り組み始めました。5月31日には、世界禁煙デーに合わせ「市民公開講座 禁煙の推進とCOPDの理解」を開催。同院と医療機器メーカーの共催で、枚方市の医師会と薬剤師会の後援も得られました。
当日は市民だけでなく、医療関係者も参加し盛況のうちに終了しました。
市民公開講座での、呼気CO(一酸化炭素)濃度測定の様子。一酸化炭素は、たばこの煙に含まれる代表的な有害物質。禁煙するとすぐに濃度が下がります
枚方市立「メセナひらかた会館」で開催された第1回市民公開講座では、寺﨑先生だけでなく、京都大学や星ヶ丘医療センター、市立枚方市民病院の専門医による講演も行われました。上は寺﨑先生の講演の様子。左は参加を呼びかけるチラシ