食物アレルギーの子どものための みんなで食べるおいしいレシピ~ぜん息予防のために~卵・乳・小麦不使用!

食物アレルギーの子どものための  食事の基礎知識

2.原因食物別 除去のポイント  牛乳

除去方法(食材として用いないで調理する方法)と栄養面の補い方

カルシウム不足に注意が必要です。

  • タンパク質は、他の食品で補うことができますが、カルシウム源の代替が必要です。とくに乳児では、アレルギー用ミルクの摂取が必要です。

牛乳90ml中のカルシウム(100mg)を含む食品と量の目安

食品
牛乳アレルギー用ミルク 180ml
木綿豆腐 83g(5分の1~4分の1丁)
さくらえび 5g
ししゃも(生干) 33g(1.5尾)
ひじき(乾物) 7.1g
小松菜(生) 60g

アレルギー用ミルク(牛乳アレルゲン除去調製粉乳)

アレルギー用ミルクは、分子量を小さくすることにより生体内でアレルゲン性を示さないようにしたもので、加水分解乳とアミノ酸乳があります(下表)。

それぞれのミルクの抗原性や味には差があるので、どのミルクを使用するのかは専門医とよく相談してください。

アレルギー用ミルクだけでは、ビオチンとカルニチンが不足しがちになります。しかし、まだ一部のミルクにしか添加されていません(今後、添加が行われると思われます)。そのため、適切な時期に離乳食を進めて、食品からビオチンやカルニチンを摂取していかないと、欠乏症を発症するおそれがあります。専門医の指導を受けてください。

加水分解乳 アミノ酸乳
ニューMA-1
(森永乳業)
ペプディエット
(ビーンスターク・スノー)
MA-mi
(森永乳業)
ミルフィーHP
(明治)
エレメンタルフォーミュラ
(明治)
蛋白質窒素源 カゼイン分解物 精製結晶L-アミノ酸
乳清分解物
分子量 平均分子量 約300 約500 約500 800~1,000
最大分子量 1,000 約1,500 2,000 3,500
乳糖 (-) (-) (±) (-) (-)
ビタミンK配合
タウリン強化配合
銅・亜鉛強化配合
標準調乳濃度 15% 14% 14% 14.5% 17%
風味 独特の風味 独特の風味 良好 良好 独特の風味

調理により受ける変化

牛乳は加熱してもほとんどアレルゲン性が低下しません。

  • 牛乳の主要アレルゲンのひとつであり、牛乳タンパク質の80%を占めるカゼインは、加熱してもアレルゲン性が低下しないので、混入に注意が必要です。
  • 原材料に牛乳が含まれるパンやお菓子を食べることができても、その中に使用されている同じ量の牛乳をそのまま飲むと、症状を起こすことがあります。

加工食品を用いるときの注意

牛乳アレルゲンに関する、加工食品のアレルギー表示の見落としによる誤食が多いので、正しく理解しておきましょう。

  • 「乳」のアレルギー表示は「○○(乳成分を含む)」と表示されることがあり、添加物の場合には「○○(乳由来)」と表記されます。
  • ホエイパウダー、カゼインナトリウムなど「乳」という文字が含まれないものでも、牛乳が含まれているものがあります。その場合(乳成分を含む)(乳由来)の表示を確認しましょう。

食品表示を読むときの注意(わかりにくい表示)

乳糖

乳糖は本来糖質ですが、乳タンパク質の混入が避けられないため、乳の拡大表記とされています(参照 【解説】加工食品のアレルギー表示の読み方 Point2)。乳糖に含まれるタンパク質は微量なので、牛乳アレルギーがあっても、多くの場合、食べることができます。専門医に相談しましょう。

乳という文字が入っているが乳製品ではないもの

乳化剤
卵黄、大豆、牛脂などからつくられます。
乳酸カルシウム、乳酸ナトリウム
化学物質です。
乳酸菌
菌の名前です。漬けものなどにも含まれます。ただし、乳酸菌飲料は乳製品です。

牛乳とは関係ないもの

  • カカオバター、ココナッツミルク

牛以外の動物の乳

  • 牛以外の動物の乳(山羊乳、めん羊乳)は表示の対象外ですが、牛乳アレルギーの人の多くは、山羊乳でも症状が起こります。

目次

このページの先頭へ