WEB版すこやかライフ ぜん息&COPD(慢性閉塞性肺疾患)のための生活情報誌

すこやかライフNo.45 2015年3月発行

COPD現場レポート:COPDの症状を少しでも和らげ在宅の重症患者さんの暮らしを「つくる」

リハビリを継続することで重症でもADLは維持できる

同クリニックの訪問呼吸リハビリ対象者のデータから、軽負荷の運動とコンディショニング中心の呼吸リハビリでも、継続することで、ADL(日常生活動作)を維持できることがわかっています(下図参照)。

「重症の患者さんの症状を少しでも和らげて、患者さんの日々の暮らしを“つくって”いくのが、私たち、訪問呼吸リハビリの仕事です」と、中田さんは語ります。

今や新たな国民病となりつつあるCOPDですが、予防と同時に、重症化してしまった患者さんに対するきめの細かいサポートが、今後ますます求められそうです。

図 須藤内科クリニック訪問呼吸リハビリ対象者のADL(日常生活動作)の推移

ADLの自立度を点数化したグラフをみると、開始時に90点より低かった点数が、1年半を経過するころには90点以上に上がっていることがわかる。

  1. (注1)須藤内科クリニックにおいて、2年間、訪問呼吸リハビリを実施できた17例の平均値。
  2. (注2)ADL 評価法で「Barthel Index」を使用。食事、整容(身だしなみ全般)、排泄、更衣、移動などのADLを点数化し、すべて「自立」だと100点になる。

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