すこやかライフNo.50 2017年10月発行
医療トピックス:「大人になる前に知っておいてほしいこと」
一般的に、小児科は中学生まで、高校生から内科といわれています。
しかし、厳密な決まりはなく、主治医の先生が診てくれるのであれば、中学生以降も小児科でも問題ありません。
高校生になってそろそろ小児科がはずかしくなってきた、転居や進学、就職などで今まで通っていた小児科に通えなくなった、というタイミングで、内科へ移行する方も多いようです。
ぜん息の治療は、小児科と内科で大きな違いはありませんが、内科では使える薬の種類が多くなったり、体格に合わせて薬の量も変わってきます。
さらに、ぜん息以外の病気(ぜん息の合併症や生活習慣病など)が出てきたときは、やはり大人の病気を専門に診ている内科のほうが、トータルに診療してもらえるというメリットもあります。
内科に移るときは、これまでかかっていた小児科の先生と相談して、紹介状を書いてもらうといいでしょう。
これまで使っていた薬、病気の状態も説明できるようまとめておくと、その後の診療に役立ちます。
内科に通うことになったら、当然、自分ひとりで受診することになります。通いなれた小児科に比べると、最初は緊張するかもしれませんが、自分の状態をきちんと伝えることが、よい治療につながります。慣れないうちは、まず自分で説明し、保護者に補足してもらってもよいでしょう。