WEB版すこやかライフ ぜん息&COPD(慢性閉塞性肺疾患)のための生活情報誌

COPDすこやかライフNo.52 2018年9月発行

特集

COPDの息切れを楽にするために 日常生活の中で「動くこと」を続けましょう

日常生活の中で「動くこと」は、COPD(慢性閉塞性肺疾患)に良い影響を与えることが知られるようになってきました。しかし、COPDの患者さんは、動くと息切れが起こり苦しくなるため、だんだんと動かなくなってしまう傾向にあります。

そこで、東北大学大学院医学系研究科産業医学分野 教授の黒澤一先生と、東北大学病院リハビリテーション部 理学療法士の新國悦弘先生に、COPD患者さんが日常生活でどのように「動くこと」を取り入れるとよいのかなどについて、うかがいました。

より詳しくは、次のメニューからご覧ください

お話をうかがった先生

東北大学大学院医学系研究科産業医学分野 教授 黒澤 一(くろさわ・はじめ)先生

黒澤 一先生

プロフィール

1988年東北大学医学部卒業。1991年東北大学医学部第一内科で呼吸器内科を専門とする。カナダのマギール大学留学後、2001年東北大学内部障害リハビリテーション科で呼吸リハビリテーションに従事。2010年から東北大学の統括産業医、大学院医学系研究科産業医学分野教授を兼任。現在、市民を対象とした仙台市呼吸健康教室を監修している。

読者へのメッセージ

COPDやぜん息でお悩みの患者さんのなかには、治療を受けてもなかなか状況がよくならない、という方がいらっしゃるかもしれません。ぜひ一度、1日の中で自分がどのくらい動いているのか確認して、記録してみてください。そして、もう少し動けるかなと思ったらぜひ動いていただき、今が精いっぱいと思う方は、その活動量を落とさないで、無理なく続けてみてください。最近は100円ショップでも歩数計を販売していますから、歩数を確認したり、日記をつけたりして、いい生活につなげていただきたいと思います。

東北大学病院リハビリテーション部 理学療法士 新國 悦弘(にっくに・えつひろ)先生

新國 悦弘先生

プロフィール

2004年仙台医療技術専門学校(現仙台青葉学院短期大学)卒業。同年4月から東北大学病院リハビリテーション部へ入職。主に呼吸リハビリテーションを専門とする。2017年東北大学大学院医学系研究科産業医学分野博士後期課程を修了。現在は、病院での業務を中心に活動。黒澤先生監修の仙台市呼吸健康教室では体操の講義を担当している。

読者へのメッセージ

COPD患者さんは、息苦しさによって身体を動かさなくなってしまう場合があります。身体の動きの低下は、運動不足を招くため、息切れをより感じやすくさせてしまいます。しかし、身体を動かす際の、呼吸法や動き方によって息苦しさを軽減できる可能性があります。日常生活の中に運動を取り入れて、息苦しさの少ないいきいきとした毎日を送ってください。

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