WEB版すこやかライフ ぜん息&COPD(慢性閉塞性肺疾患)のための生活情報誌

すこやかライフNo.52 2018年9月発行

COPD特集:COPDの息切れを楽にするために 日常生活の中で「動くこと」を続けましょう

日常生活の中で「動くこと」を続けるための3つの工夫
①息を「吐く」ことを意識する

COPD 患者さんの気道は、空気を吐くときにつぶれて狭くなります。そのため、吸い込んだ空気をうまく吐き出すことができず、肺に空気が残ってしまうという性質があります。

すると、新しい空気を十分に吸い込めない感覚となり、息苦しさを感じてしまうのです。

そこで、息苦しさを楽にするために、吸い込んだ空気を吐き切ることを意識してみましょう。

何か動作を行うときや歩くときなど、日常生活の中で常に息を「吐く」ことを意識します。肺の中の空気を十分に吐き切ることができれば、自然と新しい空気が肺の中に入ってきて、息苦しさを感じにくくなり、身体活動を楽に続けられるようになります。

健康な人は息を吐き切ることができるので、肺の空気は少ししか残らない。すると、新しい空気をたくさん吸うことができ、肺に新しい空気がたくさん入るCOPD患者さんは息をうまく吐き出すことができないので、肺に空気が多量に残ってしまう。すると、吐き出した分しか新しい空気が入らないため息苦しい

楽に息を吐くために「口(くち)すぼめ呼吸」をしてみましょう

口すぼめ呼吸のやり方

  • 鼻から息を吸い、口をすぼめて、細くゆっくりと吐き出します。
  • 慣れてきたら、吸い込む息の長さに対して、吐き出す息の長さが2倍以上になるようにしてみましょう。

ポイント

動作をする時に、口すぼめ呼吸で息を吐きながら行うと、息切れが少なく楽にできるようになります。

日常生活の中で「動くこと」を続けるための3つの工夫 ①息を「吐く」ことを意識する
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