WEB版すこやかライフ ぜん息&COPD(慢性閉塞性肺疾患)のための生活情報誌

すこやかライフNo.52 2018年9月発行

COPD特集:COPDの息切れを楽にするために 日常生活の中で「動くこと」を続けましょう

薬の治療を続けながら、「動くこと」を維持しましょう

日常生活の中で「動くこと」は大切ですが、同時にCOPD 治療の基本である、禁煙と薬物療法を続けることも必要です。必ず、医師の指示通りに薬を継続してください。

そのうえで、まずは今自分がどのくらい動いているのか、歩数計などを使って確認し、それを維持していくようにしましょう。ただし、無理に今よりも歩数や距離を増やしたり、特別な運動をしたりする必要はありません。

一方で、起き上がることが難しいという方は、横になった状態のままで脚を動かしてみる、座ることができる方は、短時間でも座ったままできる活動をしてみる、立つことができる方は、一定時間自分のペースで立ってみる、など自分の体の状況に合わせて、続けることが大切です。

COPDだからといって動くことをあきらめるのではなく、“これをやるとなんだか調子がいいな”という程度の身体活動を無理のない範囲で継続し、いきいきとした毎日を送りましょう。

-黒澤先生のおすすめ- 歩数計をつけて歩こう!

「歩く」ことは、道具を必要とせずに、いつでも手軽にできる、COPD患者さんにおすすめの身体活動です。

しかし、ただ歩くだけではなかなか続きません。

たとえば、「歩数計」をつけて歩き、歩いた歩数を記録していくと、自分が日頃どのくらい動いているのかが数値でわかります。また、グラフにすると歩数の変化などが目でみてわかり、毎日継続する意欲がわきます。ぜひ、チャレンジしてみてください。

やり方

  1. まずは、何も意識せずに歩数計をつけてみて、1日何歩歩いたか、記録してみましょう。
  2. 1週間くらいで、自分の1日の歩数がわかってきます。
  3. 1日の平均歩数を目安に、無理のない範囲で維持していきましょう。

黒澤先生からのメッセージ

  • 無理をして歩数を増やしたり、歩く距離を延ばしたりする必要はありません!まずは、現状の歩数を維持することを心がけましょう。
  • 体力に余裕があれば、記録しているうちに自然と歩数が増えていきます。自分でできる範囲を知ることが大切です。無理に欲張ると長続きしません。まずは記録を毎日つけることを大事にしましょう。

歩数記録表をご活用ください!

歩いた歩数を記録しておくための「歩数記録表(PDF:144KB)」をご用意しました。印刷してお使いください。

薬の治療を続けながら、「動くこと」を維持しましょう
前のページへ
コーナートップに戻る

目次

このページの先頭へ