WEB版すこやかライフ ぜん息&COPD(慢性閉塞性肺疾患)のための生活情報誌

すこやかライフNo.52 2018年9月発行

COPD特集:COPDの息切れを楽にするために 日常生活の中で「動くこと」を続けましょう

日常生活の中で「動くこと」を続けるための3つの工夫
③ストレッチで筋肉をほぐす

COPD 患者さんは肺が硬くなり、横隔膜の動きも悪くなっているため、「呼吸筋」と呼ばれる首や肩の筋肉を、健康な人よりもより多く使って呼吸をしないと、十分な空気を取り入れることができません。そのため、肩や首の筋肉が凝り固まってしまいがちです。

ここでは、肩や首などの筋肉をほぐすためのストレッチをご紹介します。歩く前の準備運動としてもおすすめです。無理のない範囲で取り入れてみましょう。

(注)どのストレッチも、決まった回数は特にありません。無理のない範囲、自分が気持ちいいと感じる範囲で行ってください。

肩甲骨回し

  1. ①背筋を伸ばして椅子に座り、手を肩に置きます。

  2. ②手を肩に置いたまま、ゆっくり、大きくひじを前から後ろに回します。

  3. ③後ろから前に回します。

ポイント

  • 肩甲骨を意識するとより効果的です。
  • ゆっくり「吸って」「吐いて」を、呼吸を止めずに行いましょう。
  • 痛みが出ない範囲で行ってください。

太ももの裏のストレッチ

片方の脚のひざを伸ばします。
曲がっている側のひざに両手を置き、ゆっくり上半身を前に倒します。
左右、行いましょう。

首のストレッチ

手を頭の上に置き、肩の力を抜きます。頭に置いた手の方向に、首を真横にゆっくり倒します。
反対の手は、下にたらします。
左右、行いましょう。

肩の上げ下げ

  1. ①息を吸いながら、ゆっくり、大きく肩を上げます。

  2. ②息を吐きながら、力を抜くように肩を下ろします。

①と②を交互に行います。

肩甲骨の閉じ開き

  1. ①椅子に座り、手を自然に下げます。

  2. ②息を吸いながら、肩甲骨を意識して、肩を後ろに寄せます。

  3. ③息を吐きながら、もとに戻します。

②と③を交互に行います。

日常生活の中で「動くこと」を続けるための3つの工夫 ③ストレッチで筋肉をほぐす
前のページへ
次のページへ

目次

このページの先頭へ