【知識編】息が苦しくてパニックになったときには
息が苦しくなったときには慌てずに次の要領で呼吸を整えましょう。息切れは必ず回復してきます。慌てるとかえって息苦しさが強くなることもありますので、できるだけ落ち着いて呼吸を整えましょう。
屋外の場合
- まず気持ちを落ち着かせ、楽な姿勢をとります。
- 腕を固定します。(壁によりかかったり、膝に手をついたりして固定します。)
- 口すぼめ呼吸、腹式呼吸を意識しながら、ゆっくりと息を吐きましょう。

腕を固定すると呼吸しやすくなり、また体を少し前かがみにすると横隔膜が動きやすくなります。
室内の場合

- 布団やクッションなどを使って、楽な姿勢をとります。
- 口すぼめ呼吸、腹式呼吸を意識しながら、ゆっくりと息を吐きましょう。
腕を固定すると呼吸しやすくなり、また体を少し前かがみにすると横隔膜が動きやすくなります。
呼吸介助法
介助する人がいる場合は、息が苦しくなったときに呼吸を介助する方法もあります。
以下、2つの方法です。

- 介助する人の利き手を胸の前方に、他方の手を背中側におきます。
- 介助される人の呼吸に合わせて、息を吐くときに胸の前方の手を胸が動く方向に圧迫します。

- 介助される人の後方に立ち、肘を曲げ、脇の下のほうに手をおきます。
- 介助される人の呼吸に合わせて、息を吐くときに内側に圧迫します。
ポイント
介助される人の呼吸に合わせることが大切です。痛みなどが生じないように注意してください。
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