WEB版すこやかライフ ぜん息&COPD(慢性閉塞性肺疾患)のための生活情報誌

すこやかライフNo.42 2013年9月発行

小児ぜん息 成人ぜん息 COPD特集 長引くせきにご用心!からだが発する「危険サイン」を見逃さない!

長引くせきには必ず原因があります!

■異物侵入とせきのメカニズム 異物が侵入すると、上下気道にあるセンサーが感知し、その情報が脳にあるせき中枢に送られる。→ せき中枢から異物排除指令が出され、せきをして異物を排除する。 せきは外からの侵入者に対する防御反応 せきは、気道に侵入してきたほこり、細菌、ウイルスなどの異物からからだを守るために、異物を気道から取り除こうとする生体防御反応です。まず、異物が侵入すると、その情報が脳にあるせき中枢に送られ、異物の排除指令が出されます。これがせきのメカニズムです。せきには、異物をからめ取った「たん」を体外に排出する役割もあります。 長引くせきは、からだからの「危険サイン」といえます!

せきは、かぜなどでよく出る症状ですが、最近、そのせきがなかなか治まらず、長引くケースが増えているそうです。せきについては、一般の医師向けに治療や支援のための「咳嗽(=せき)に関するガイドライン」(日本呼吸器学会)があり、その原因はさまざまです。せきはからだを守る生体防御反応の一つですが、決して軽く考えたり、放置していいわけではありません。

せき症状が続いている場合は、からだに何かしらの異常があると考えられ、とくに長引く慢性的なせきはぜん息やCOPDの発症、悪化に大きく関係するおそれがあります。そのため、何週間もせきが続く場合は「ただのせき」と放置せず、適切な対処をすることが必要です。

しかし、せきはごく一般的な症状であるため、なかには長期間せきが続いているにもかかわらず、そのまま放置している人が少なくないようです。

何も原因がなければせきが出ることはありません。せきが長引く場合には、放置しないで適切な対処方法がとれるようにしましょう。


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