すこやかライフNo.42 2013年9月発行
今年4月に厚生労働省が発表した「健康日本21(第2次)」では、 COPD(慢性閉塞性肺疾患)ががんなどと並ぶ重要疾患に位置づけられ、国民の認知度を2022年までに80%にするという目標が掲げられました。
しかしCOPDはまだまだ認知度が低く、早期発見・治療が難しいのが現状です。
長崎県県北地域では、地域住民のためにCOPDの早期発見・治療から患者教育や管理までを保健所、大学、医師会などが連携し、効果を挙げています。COPD対策事業の実際について長崎大学大学院教授の千住秀明先生と長崎呼吸器リハビリクリニック主任理学療法士の北川知佳先生にお話を伺いました。
1974年九州リハビリテーション大学校卒業後、星ヶ丘厚生年金病院、国立療養所近畿中央病院、長崎大学医学部保健学科、その間1999年長崎大学で博士号取得、2010年より現職。
呼吸リハビリテーションは、息切れを軽減し、運動能力やQOL(生活の質)が向上します。今ではCOPDになくてはならない治療法になっています。呼吸法を身につけ、歩行練習を始めましょう。まずは息苦しくとも自分のことは自分で、そして家から外へ、自分の生活範囲を広げることが呼吸リハビリテーションの第一歩です。
1990年長崎大学医療技術短期大学部理学療法学科卒業後、保善会田上病院就職。2005年長崎呼吸器リハビリクリニック就職。
呼吸リハビリテーションはお薬、酸素療法、運動、栄養などからなり、どれもとても大切な治療です。できるだけ早く治療を受けるよう、主治医に相談してみてください。