WEB版すこやかライフ ぜん息&COPD(慢性閉塞性肺疾患)のための生活情報誌

すこやかライフNo.42 2013年9月発行

COPD現場レポート:長崎県県北地域におけるCOPD対策事業 地域住民を対象としたCOPDの早期発見・治療への取り組み

50歳以上の全住民の8.8%がCOPDと推計

(図2)松浦市 COPD検診の流れ ステップ1 50歳以上の住民全員にCOPD質問票を送付。 ステップ2 疑いのある人に肺機能検査を実施。(COPD検診) ステップ3 肺機能が低下していた人に精密検査を実施。 50歳以上全住民の8.8%がCOPD患者と推計 多くが●喫煙者●男性●高齢者

COPD対策事業は、長崎県県北保健所を中心に、長崎大学、松浦市、北松浦医師会、平戸医師会が参加する「慢性閉塞性肺疾患対策委員会」(2004年発足・以下、対策委員会)によって進められました。

対策委員会ではまずCOPDの実態を把握するために、松浦市などで、図2に示すような調査(COPD検診)を行いました。

その結果、松浦市の50歳以上の全住民の8.8%の方がCOPDであると推定されました。また、患者の傾向としては、

  • 女性より男性の患者数が多いこと
  • 年代が上がるごとに有病率が上昇していくこと
  • 喫煙指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)と比例すること

などがわかりました。


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