
すこやかライフNo.42 2013年9月発行
現場レポート:長崎県県北地域におけるCOPD対策事業 地域住民を対象としたCOPDの早期発見・治療への取り組み
このCOPD対策事業で理学療法士の研修の受け入れ先となっている諫早市の長崎呼吸器リハビリクリニックは、呼吸リハの最先端施設として知られています。
同クリニックは、筋力トレーニングや歩行トレーニングの機器をはじめ、在宅酸素療法を行っている患者へ酸素を安心して供給できるよう配管の設備などが充実しており、たくさんの患者が、同時にトレーニングを行っています。
また週1回開催される「呼吸リハビリ教室」では、医師、看護師、理学療法士、管理栄養士が交代で、それぞれの専門分野の講話や実技を行い、さまざまな角度から患者を支援しています(下記の「呼吸リハビリ教室の実際」を参照)。
こちらのページに、クリニックで行われている家庭でできる簡単な運動を紹介します。ぜひ、実行してみてください。
取材当日は管理栄養士が食事指導を行っていました。
COPD患者に息切れ予防のためにエネルギー摂取、とくにたんぱく質をとることが重要なことや、心臓の負担を減らすための減塩、ステロイド薬を服用している方のためにカルシウム摂取による骨粗しょう症予防などについて説明されました。
実践編では、管理栄養士が、男性でもたんぱく質を手軽にとれるようなメニューとして「冷しゃぶドレッシング和え」を調理しながらそのポイントを説明し、男性の高齢患者も興味深く聞いていました。