WEB版すこやかライフ ぜん息&COPD(慢性閉塞性肺疾患)のための生活情報誌

すこやかライフNo.48 2016年9月発行

小児ぜん息特集:上手なサポートで薬嫌いを克服しよう

薬の味が原因の場合

苦い薬を隠すことは逆効果 そのまま飲ませて食品はごほうびに

子どもが薬を嫌がる理由でもっとも多いのが「苦い味」ですが、飲ませ方にコツがあります。

1歳前後では「混ぜる」

子どもが好む食品(バナナ、プリン、ジャム、服薬ゼリーなど)に混ぜて食べさせ、水を飲ませてから、好物を食べさせてあげましょう。

2~3歳になったら「隠さない」

苦い薬を食品に“隠して”飲ませようとすると、子どもは絶対にわかります。逆に“隠す”という行為が、保護者や薬に対する子どもの不信感につながり、薬嫌いを助長してしまうことがあります。理想的なのは、薬をそのまま飲ませた後に、ごほうびとして好物を与える、という方法です。

どうしても苦くてそのまま飲めないときには、食品や服薬ゼリーに混ぜても構いません。しかし、そのときも隠さずに、薬を混ぜてあるということを説明してから与えましょう。

3歳以降は「選ばせる」

薬の必要性をきちんと説明すると、苦い薬でもそのまま飲める場合もあります。

どうしても嫌がるときは、薬を「飲む・飲まない」ではなく「どの味にする?」という選択肢を与え、混ぜる食品を子どもに選ばせましょう。すると、子どもにとっては「自分が選んだ味」になり、がんばって飲もうという意欲につながります。

(注)食品や服薬ゼリーを用いる場合には、組み合わせによって苦みが強く出たり、薬との飲み合わせが悪い場合があります。必ず医師や薬剤師に相談してください。

隠すと必ずわかります。


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