すこやかライフNo.50 2017年10月発行
特集:「ぜん息・COPD Q&A」
ダニがアレルゲンであることが明らかな場合、ぜん息の悪化を防止するためのダニ対策は、やらないよりもやったほうがいいのは確かです。ただし、その「程度」は人によってさまざまです。
もっとも大切なことは、生活の負担にならない効率の良い対策を講じて、継続することです。そのためにはまず、処方されているぜん息の薬をきちんと使ったうえで、ふだんどおりの掃除をして、症状が出るかどうか確認してみましょう。症状が出ないのであれば、今の掃除の仕方で大丈夫、ということです。
掃除の仕方も、順番や時間帯を選ぶだけで効果が変わります。たとえば、先にモップで床のほこりを取ってから掃除機をかける。朝起きたときや帰宅後すぐなど、ほこりが舞い上がっていない時間帯を選ぶだけでも、効率がよくなります。
また、どこで・どんなときに発作が起こるのかをチェックすることも、効率のよい対策につながります。たとえば、寝ている間に症状がよく起こるのであれば、まずは寝具の洗濯や寝室の掃除を優先させてみましょう。
もし、目に見えないダニが気になる場合は、市販の「簡易式ダニ検査キット」を使ってみるのもいいでしょう。ダニの量が視覚化でき、どこを中心に掃除すればいいのか、見当がつけやすくなります。
「簡易式ダニ検査キット」は薬局やインターネットで購入することができます。