ぜん息などの情報館

【知識編】体格を知って対策を

まずは自分の体格を知りましょう

自分の体格を身長と体重からみてみましょう。

定期的に体重を測り、体重減少がみられた場合は栄養障害が進行している可能性が考えられますので、注意しましょう。

①体格指数(BMI)を計算してみましょう

あなたの体格指数(BMI)は? 体重kg÷身長m÷身長m= 例:身長165cmで体重60kgの場合 体重60kg÷身長1.65m÷身長1.65m=22(普通体重)

あなたの診断結果は? 判定BMI 低体重(やせ)18.5未満 普通体重18.5以上〜25未満 体重過多(肥満)25以上

専門用語を解説します

定期的に体重測定を!

体格指数(BMI)
BMIとはボディ・マス・インデックスの略で、身長と体重から求める体型の指標です。BMI が22となる体重が「理想体重」とされ、統計的にいちばん病気にかかりにくい体型だといわれています。

標準体重比(%IBW)
標準体重に対する体重の割合です。日本呼吸器学会「COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン」では、標準体重比が90%未満では栄養障害の存在が示唆され、栄養療法が必要とされています。

②標準体重(IBW)と標準体重比(%IBW)を計算してみましょう

あなたの標準体重(IBW)は? 身長m×身長m×22=kg 例::身長165cm の場合 身長1.65 m×身長1.65×22=60kg あなたの標準体重比(%IBW)は? 体重kg÷IBWkg×100=% 例:体重kg÷IBWkg×100=100%(普通体重)

判定 高度栄養不良 中等度栄養不良 軽度栄養不良 普通体重 肥満 %IBW 70%未満 70%以上〜80%未満 80%以上〜90%未満 90%以上〜110%未満 110%以上

③このタイプの方は注意が必要です

1体格指数(BMI)判定→やせタイプ低体重(やせ) 肥満タイプ体重過多(肥満) 2標準体重比(%IBW)判定→やせタイプ 軽〜高度栄養不良 肥満タイプ 肥満

適切な対策をとりましょう

定期的に体重測定を!
COPD 患者さんはやせ型が多いです。やせの方が必ずしも栄養状態が悪いとはいえませんが、やせ過ぎていると、呼吸不全が進行しやすく、なかなか改善しにくくなります。入院した場合には入院期間が長くなります。

    対策
  • ①1日3食しっかりと食事をとりましょう。
  • ②十分なエネルギーや栄養素を毎日の食事でとりましょう。
  • ③毎日、体重を測る習慣をつけましょう。

定期的に体重測定を!
体重が増加し、肥満となっている方もいます。内臓脂肪の蓄積は横隔膜の運動を低下させるため、呼吸がうまくいかなくなり、体の中に二酸化炭素がたまりやすく、息苦しくなります。また高血圧、糖尿病、心筋梗塞などの慢性疾患を併発しやすくなります。

    対策
  • ①医師や栄養士と相談し、適切な食事制限をおこないましょう。
  • ②1日に必要なエネルギー量を把握し、適度な運動を続けましょう。
  • ③毎日、体重を測る習慣をつけましょう。

十分なエネルギーや栄養素を毎日の食事でとりましょう。

COPD患者さんに必要な1日の摂取エネルギーの目標は?

基礎エネルギー消費量(BEE)と1 日に必要なエネルギーを計算してみましょう。

十分なエネルギーや栄養素を毎日の食事でとりましょう。


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