
自分の体格を身長と体重からみてみましょう。
定期的に体重を測り、体重減少がみられた場合は栄養障害が進行している可能性が考えられますので、注意しましょう。
体格指数(BMI)
BMIとはボディ・マス・インデックスの略で、身長と体重から求める体型の指標です。BMI が22となる体重が「理想体重」とされ、統計的にいちばん病気にかかりにくい体型だといわれています。
標準体重比(%IBW)
標準体重に対する体重の割合です。日本呼吸器学会「COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン」では、標準体重比が90%未満では栄養障害の存在が示唆され、栄養療法が必要とされています。
COPD 患者さんはやせ型が多いです。やせの方が必ずしも栄養状態が悪いとはいえませんが、やせ過ぎていると、呼吸不全が進行しやすく、なかなか改善しにくくなります。入院した場合には入院期間が長くなります。
体重が増加し、肥満となっている方もいます。内臓脂肪の蓄積は横隔膜の運動を低下させるため、呼吸がうまくいかなくなり、体の中に二酸化炭素がたまりやすく、息苦しくなります。また高血圧、糖尿病、心筋梗塞などの慢性疾患を併発しやすくなります。
基礎エネルギー消費量(BEE)と1 日に必要なエネルギーを計算してみましょう。