WEB版すこやかライフ ぜん息&COPD(慢性閉塞性肺疾患)のための生活情報誌

すこやかライフNo.51 2018年3月発行

小児ぜん息 特集:「小児ぜん息の最新ガイドラインから自己管理のヒントを学ぼう-「コントロール良好」を目指して-」

コントロール良好を目指すために

ガイドラインでは、ぜん息の治療目標を下記のように掲げています。

「コントロール良好」とは、 最近1か月程度の間に発作や症状がまったくなく、発作止めの薬を1回も使わず、日常生活に制限がない状態のことです。ぜん息の子どもたちとその保護者は、せきが出たり、運動すると苦しくなってしまう状態を「ぜん息だから普通」と思ってしまいがちです。しかし、ガイドラインが推奨する、吸入ステロイド薬をはじめとした長期管理薬による治療と自己管理により、多くの患者さんはコントロール良好を達成することができます。ぜん息発作が起こるなど、何らかの症状がみられる場合には、何か原因があるはずです。

今回は、コントロール良好を目指すために、知っておいてほしいこと、実践してほしいことを紹介していきます。今回の改訂を機に、あらためてぜん息に対する理解を深め、治療や自己管理を見直しましょう。

小児ぜん息の治療目標

「コントロール良好」を目指し、医師と相談しながら治療を継続していきましょう!

症状のコントロール

  • 発作止めの薬を使う回数の減少、もしくは使用する必要がない
  • 昼夜を通じて症状がない

呼吸機能の正常化

  • ピークフローや呼吸機能検査の結果がほぼ正常で安定している
  • 気道過敏性が改善し、運動したり冷気を吸ったりしても症状が出ない

QOLの改善

  • スポーツも含めて日常生活を普通に送ることができる
  • 治療薬による副作用がない
コントロール良好を目指すために
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