ぜん息などの情報館

セルフマネジメント⑤ 栄養療法

栄養療法の大切さ

COPDは呼吸をするだけでもたくさんのエネルギーを消費する病気です。患者さんは健康な人よりも多くのエネルギーが必要ですが、食欲の低下などにより、栄養不足になりがちですので、しっかり栄養管理をおこなうことが大切です。あわせて運動療法も続けることで、息切れが軽減して活動範囲がひろがり、生活の質も改善されます。


適正な体重の維持を

軽症の患者さんの中には肥満気味の人もみられますが、やせの人が多くみられます。どちらの場合も適切な体重にもどし、維持することが必要です。そのために、少なくとも週に1 回の体重測定と、毎日の食事の内容を整えることが重要となります。


肥満は息切れを増長する

COPDが軽症で肥満気味の人は、お腹の脂肪が横隔膜を圧迫して息切れを増長するので、食べ過ぎに気をつけて肥満を解消し、標準体重を維持するように心がけましょう。


やせが進むと命にかかわる

重症になると、呼吸にエネルギーを使うようになり、また、息切れや体を動かさないので食欲がわかないなどの理由でやせていく傾向があります。このようにやせが進行していくと息切れが強くなり、生活の質が低下し、命に関わることもあります。

栄養療法のイメージ


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