ぜん息などの情報館

【実践編】増悪を予防する

目的と効果

・増悪は、風邪や感染によって引き起こされます。

・日常生活をマネジメントして、風邪や感染を起こさないようにしましょう。

COPDのセルフマネジメント

COPD と上手に付き合っていくためには、日頃のセルフマネジメントが重要です。ポイントは以下の7つ。本冊子では、増悪を予防するための日常生活の工夫についてみていきましょう。

セルフマネジメント7つの要素

病気の理解

栄養療法

運動療法

禁煙

薬物療法

在宅酸素療法

増悪の予防

風邪や感染を起こさないためには、その原因となる悪い細菌やインフルエンザウイルスを体の中に入れないように予防しましょう。

そのためには、まずは、外出後は必ず手洗いとうがいをします。さらに、悪い菌やインフルエンザをできるだけ予防するために、ワクチンの予防接種を受けましょう。

上手に手を洗いましょう

1.両手を水で洗います。 2.石けんを手に取って泡をつくります。 3.手のひらを洗います。 4.指の間も洗います。
両手を水で洗います。 石けんを手に取って
泡をつくります。
手のひらを洗います。 指の間も洗います。
5.手の外側を洗います。 6.指先の爪のところを洗います。 7.親指の付け根も洗います。 8.最後に手首を洗って、15秒くらい洗い流します。
手の外側を洗います。 指先の爪のところを洗います。 親指の付け根も洗います。 最後に手首を洗って、
水で15秒くらい洗い
流します。

ていねいにうがいをしましょう

ブクブクうがいで口の中の食べかすを浮かせて 吐き出します。
ブクブクとガラガラ両方のうがいで
口の中を清潔に保ちましょう。

ガラガラうがいは1回15秒くらいを繰り返します。
苦しくなるまでうがいをしないように
気をつけましょう。

ワクチンの予防接種を受けましょう

COPD患者さんではインフルエンザをきっかけに増悪を起こしたり、インフルエンザや肺炎にかかると重症化してしまう患者さんがいます。これらを予防するためにワクチンを接種しましょう。

インフルエンザワクチン → 毎年受けましょう

肺炎球菌ワクチン → 5年毎に受けましょう

増悪を引き起こす原因を避けましょう

その他にも増悪を引き起こすものがあります。原因と対策を知っておきましょう。

対策としてマスクを使うのも効果的です。

室内の原因と対策

たばこ

ハウスダスト

強い香水

たばこ ハウスダスト 強い香水
自分で吸わない、
吸う場所や吸っている人を避ける
こまめに掃除や換気をおこなう、
特に布団は清潔に
自分や家族はつけるのを避ける

室外の原因と対策

排気ガス

煙 排気ガス
バーベキューなど煙が出るものは避ける 交通量の多いところを避ける

気温の変化の対策

暑い

寒い

暑い 寒い
炎天下には外出しない 外出時は服やマスクで寒さに備える。
室内に入るときはエアコンの温度に注意

ワンポイント・アドバイス

増悪が起きてしまった場合には、すぐに受診しましょう

対応が遅れると、肺炎などを引き起こし、重症になってしまうことがあります。

よくある注意

「いつもより調子が悪いな」と思ったときには、外来日まで待たずに受診しましょう。

ふだんから調子の良いとき、悪いときを知っておきましょう

増悪を早い段階で発見するためには、日々の自分の体の調子を知っておくことが重要です。

おすすめ

息切れの強さ、咳、痰(色・量)、体温など、自分の体の調子を日誌につけてみましょう。

緊急時の連絡先を確認しておきましょう

具合が悪くなったときにすぐに、連絡がとれるようにしておきましょう。また、家族も連絡がとれるように緊急時の連絡先をわかりやすいところに貼っておきましょう。

緊急時の連絡先

かかりつけ医: 
電話番号: 
訪問看護師: 
電話番号: 
定期検診の病院: 
電話番号:

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