- 概要
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日本では沖縄県の西表島と石垣島のみに生息するカンムリワシは、絶滅危惧IA類に指定される希少な猛禽類です。カンムリワシの特徴的な生態のひとつに、「外来種である毒を持つオオヒキガエルを食べる」という行動が挙げられます。
毒耐性に関与するとされる遺伝子を調べた結果、カンムリワシはこの毒への耐性があるとされるヤマカガシというヘビと同一の配列を持つことが明らかになりました。また、この配列を一部の猛禽類の間で比較したところ、ヤマカガシと同一の配列はカンムリワシのみにみられることが判明しました。猛禽類における毒耐性の進化を明らかにした初めての論文となります。
開催日 公開日 |
2025年7月14日(月) |
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代表発表者 主催 |
京都大学 村山美穂 |
研究代表者名 | 京都大学 村山美穂 |
課題名 | 生殖細胞保存による希少猛禽類の域外保全の推進 |
URL |
https://www.wrc.kyoto-u.ac.jp/ja/publications/AlisaTobe/tobe2025-bmcecolevol.html |