- 概要
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・全国47都道府県の熱中症死亡データを解析し、暑さ指数(WBGT)と死亡数との関連を評価しました。
・24℃~35℃の各WBGT値における熱中症死亡数を算出の上、WBGT値の高い方から順に熱中症死亡数を積算し、この累積死亡数が全体の50%に達するWBGT値を「新たな基準」として求めました。
なお、本研究では、この基準以上で熱中症警戒アラートが発表されれば、熱中症死亡が100%回避可能と仮定しました。
・現行は一律の基準(WBGT 33)で熱中症警戒アラートが発表されていますが、この基準では防げる死者数は約2~3%程度にとどまる一方、基準を31とした場合、熱中症による死亡者数を約半分まで減らせる可能性があることがわかりました。
北海道・東北など涼しい地域では、より低い値で基準を設定することが効果的と考えられます。
・初夏(5~6月)や9月は低め、盛夏(7~8月)は高めの基準が適しており、時期に応じて調整することが効果的であることも示されました。
| 開催日 公開日 |
2025年10月16日(木) |
|---|---|
| 代表発表者 主催 |
東京大学 PHUNG Vera Ling Hui |
| 研究代表者名 | 国立環境研究所 岡 和孝 |
| 課題名 | 極端高温等が暑熱健康に及ぼす影響と適応策に関する研究 |
| URL |
https://www.nies.go.jp/whatsnew/2025/20251016/20251016.html https://www.m.u-tokyo.ac.jp/news/PR/2025/release_20251016.pdf https://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/science/science418.html |





