- 概要
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海面に浮遊するプラスチックごみ量の長期動向は、プラスチック汚染が海洋生態系に与える影響を理解する上で重要な手がかりとなりますが、古い時代の観測事例が少なく、汚染開始からどのような過程を経て現在の状況に至ったのか、明らかにされていませんでした。
水産研究・教育機構に保管されていた世界最長時系列試料の解析に基づく本研究の結果により、日本周辺海域のプラスチックごみ汚染は1952年の初検出以降、1970年代までに約800倍に増える「増加期」、密度が30年以上殆ど変化しない「停滞期」、2010年代半ば以降、急激に密度が増えた「再増加期」の三つの時期から構成されていることが明らかになりました。
開催日 公開日 |
2025年3月3日(月) |
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代表発表者 主催 |
東京大学大学院 農学生命科学研究科 高橋 一生 |
研究代表者名 | 東京大学大学院 農学生命科学研究科 高橋 一生 |
課題名 | 長期時系列試料解析に基づく海洋マイクロプラスチック微細化・表層除去過程の解明 |
URL |
https://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/topics_20250303-1.html
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