- 概要
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国立環境研究所、早稲田大学の研究チームは、国内で数百万人が参加する学校の運動部活動に着目して、将来の気候変動による暑熱影響と対策の効果を評価しました。その結果、気候変動が進行すればこれまで通りの活動実施は困難となり、早朝練習や屋外練習の削減といった既存の対策だけでは暑熱影響を抑制しきれないと予測されました。
現状でも多くの熱中症が運動部活動では発生していることを踏まえると、気候変動の進行を注視しつつ、既存の対策に加え、大会や練習の年間スケジュールの変更や屋内運動場の整備といった、より抜本的な対策を実行に移していくことが重要であると考えられます。
本研究の成果は、2025年3月10日付で英国物理学会出版局(IOP Publishing)から刊行された国際学術誌『Environmental Research: Health』に掲載されました。
開催日 公開日 |
2025年4月8日(火) |
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代表発表者 主催 |
国立環境研究所 気候変動適応センター 大山 剛弘 |
研究代表者名 | 国立環境研究所 高橋 潔(SII-11) 国立環境研究所 岡 和孝(1-2307) |
課題名 | 都市のレジリエンスに係る気候変動影響統合評価(SII-11) 極端高温等が暑熱健康に及ぼす影響と適応策に関する研究(1-2307) |
URL |
https://www.nies.go.jp/whatsnew/2025/20250408/20250408-2.html |