全国ユース環境ネットワーク事務局は、持続可能な社会の実現において重要な役割を担うユース世代の環境活動を促進するための事業の一環として、全国各地で研修やセミナーを開催しています。
今回は、東北地区の高校生を対象に、「生物多様性とSDGs」をテーマに、各校の活動内容や地域の生物多様性について話し合う機会として『東北地区高校生SDGsセミナー』を開催しました。
2020年度以来、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンラインによる開催を行ってきましたが、今年度は、感染症対策を十分に行ったうえで、本来の実施形式である対面形式と、オンライン方式を組み合わせたハイブリッド形式で実施し、日頃から環境活動に取り組む東北地区の計14高校・43名の高校生にご参加いただきました。
日時 | 令和4年7月29日(金) |
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場所 | TKPガーデンシティ仙台 ※対面・オンラインを組み合わせたハイブリッド形式による開催 |
主催 | 独立行政法人環境再生保全機構 全国ユース環境ネットワーク事務局 |
共催 | 特定非営利活動(NPO)法人環境会議所東北 環境甲子園 |
協力 |
東北環境パートナーシップオフィス(EPO東北) 東北地方ESD活動支援センター |
協賛 |
キリンホールディングス株式会社 SGホールディングス株式会社 協栄産業株式会社 協栄産業株式会社 |
参加高校 |
〈会場参加校〉9校 青森県立むつ工業高等学校 青森県立三本木農業高等学校・三本木農業恵拓高等学校 岩手県立遠野緑峰高等学校 岩手県立花巻農業高等学校 秋田県立新屋高等学校 宮城学院中学校高等学校 宮城県志津川高等学校 宮城県多賀城高等学校 宮城県利府高等学校 〈Web参加校〉5校 青森県立木造高等学校 秋田県立能代松陽高等学校 宮城県古川黎明高等学校 宮城県築館高等学校 山形県立山形西高等学校 |
情報共有では、独立行政法人環境再生保全機構全国ユース環境ネットワーク事務局の大木から、「SDGs」をキーワードに、エコロジカルフットプリント(人間の活動における地球環境への負荷の大きさを図る指標)やアース・オーバーシュート・デー(1年間の地球の生産量を人間が使い尽くす日)等について紹介し、持続可能な社会への実現に向けてこれからどのような行動変化が必要か、高校生たちに議題を投げかけました。
基調講演では、東北工業大学教授 山田一裕先生が宮城県石巻市の北上川下流域におけるヨシ原の環境保全やその流域に生息する生物への影響等について講演を行い、高校生たちは保全活動を通してSDGsの理解を深めました。
ワークショップは、会場参加校とWeb参加校に分かれてそれぞれ実施しました。はじめに、各校の代表者が、活動紹介とSDGsとの関係について発表し、自分たちの活動以外で、生徒会や環境委員会などが行っている環境活動について他校生と情報を共有しました。
また、ワークショップのテーマである「生物多様性」について知っていることや、活動を通して地域で実践できること・これから目指したい活動について互いに思いを共有し合い、その重要性について話し合いました。
セミナー参加後の高校生からは、「1つの観点ではなく、一見関係がなさそうなところから多面的に見ることで、これまでは気づけなかったことも発見することができました」、「県外の高校生と話してみて、多種多様な研究があり、明確な目的を持って活動していることを知り、自分の研究のモチベーションにも繋がり刺激を受けました。自分では考えつかなかった発想や考えに触れることができ、良い体験になりました」など、今回のセミナーから得た学びをもとに今後の活動に積極的に取り組んでいきたいという声を多数いただき、改めて他校生と交流することの重要性を感じることができる機会となりました。
今回は対面を含めた形式での開催となり、東北地区で環境活動に取り組む多くの高校生の皆さんに参加いただきました。
東北地区の高校生の皆さん、SDGsセミナーへのご参加ありがとうございました!