本文へ

熱中症警戒情報はじまります!

暑さ指数WBGTって?

暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。
単位は気温と同じ単位(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。
わかりやすく言い換えると、熱中症の予防に役立てるために数値化し的確に表したものです。

また暑さ指数(WBGT)によって、下記の表のような注意事項や、予防のための運動指針が定まっていますので、暑さの厳しい日には各自暑さ指数(WBGT)をチェックして予防をしましょう!

暑さ指数(WBGT)による基準域 注意すべき生活
活動の目安※1
日常生活における
注意事項※1
熱中症予防運動指針※2
危険
31以上
すべての生活活動でおこる危険性 高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。 運動は原則中止
特別の場合以外は運動を中止する。特に子どもの場合には中止すべき。
厳重警戒
28以上
31未満
外出時は炎天下を避け室内では室温の上昇に注意する。 厳重警戒(激しい運動は中止)
熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。10~20分おきに休憩をとり水分・塩分を補給する。暑さに弱い人は運動を軽減または中止。
警戒
25以上
28未満
中等度以上の生活活動でおこる危険性 運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる。 警戒(積極的に休憩)
熱中症の危険が増すので、積極的に休憩をとり適宜、水分・塩分を補給する。激しい運動では、30分おきくらいに休憩をとる。
注意
25未満
強い生活活動でおこる危険性 一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。 注意(積極的に水分補給)
熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。熱中症の兆候に注意するとともに、運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する。

※環境省熱中症環境保健マニュアル2022

算出式について

暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい①湿度、②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、③気温から算出しています。

暑さ指数(WBGT)の算出方法についてご覧いただけます。
出典
熱中症環境保健マニュアル2022別ウィンドウで開く

詳しい算出方法については下記をご参照ください。

出典
暑さ指数(WBGT)の算出式別ウィンドウで開く

熱中症警戒情報とは?

近年熱中症による健康被害が深刻化している中で、環境省と気象庁は効果的な熱中症対策の情報発信の一つとして、「熱中症警戒アラート」を発表し、熱中症の危険性に対する気付きを促しています。

発表基準

府県予報区等内において、いずれかの暑さ指数情報提供地点での翌日・当日の暑さ指数(WBGT)が33に達する場合

発表タイミング

前日17時ごろ及び当日5時ごろ時点における予測値をもとに発表しています。

伝達方法

「熱中症警戒アラート」の発表状況については、気象庁の発表する様々な気象情報と同様に、さまざまな手段で知ることができます。 環境省や気象庁のサイトで、最新の状況を確認してください。

※熱中症警戒アラートメール配信サービスは熱中症予防情報サイトからご確認下さい

熱中症警戒情報の主な伝達経路についてご覧いただけます。

熱中症特別警戒情報とは?

今後起こり得る極端な高温も見据え、「改正適応法」では、熱中症の発生の予防を強化する仕組みを創設する等の措置として、現行の熱中症警戒アラートを「熱中症警戒情報」として法律に位置づけました。また気温が特に著しく高くなることにより、熱中症による人の健康に係る重大な被害が生ずる恐れがある場合に、一段上の「熱中症特別警戒情報」を発表することなどを追加しました。

発表基準

都道府県において、全ての暑さ指数情報提供地点での翌日の暑さ指数(WBGT)が35に達すると予測される場合

発表タイミング

前日10時頃時点における予測値で判断し、前日14時頃に発表
⇒市町村が指定する暑熱避難施設(クーリングシェルター)がある区域にて、熱中症特別警戒情報が発表されたときは、指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)を開放しています。暑さが厳しい日には、無理をせず地域の涼みどころやクーリングシェルターをぜひ活用しましょう。
クーリングシェルターはこのマークが目印!!

指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)

伝達方法

環境省、気象庁からの情報に併わせて他関係省庁においても、様々なルートやツールを通じて熱中症特別警戒情報を広く国民に届けるとともに、一層の予防行動が必要なことを強く呼びかけることが必要です。
また、改正適応法では、必要に応じ報道機関の協力を求めて、これを一般に周知させなければならないとなっていることから、公式の報道発表も行うことになっています。

熱中症特別警戒情報の主な伝達経路についてご覧いただけます。

熱中症特別警戒情報等色分け

以下の表は、暑さ指数に基づいた熱中症特別警戒情報等の色イメージを示しています。

※暑さ指数31以上は、 日本生気象学会の指針によると、 危険とされており、日本スポーツ協会によると、 運動は原則中止とされています。

警戒情報等
暑さ指数31・32に達する地域 赤色
熱中症警戒情報発表中 紫色
熱中症特別警戒情報発表中 黒色

熱中症警戒アラートの色の使用状況のイメージ

メディアでは熱中症警戒アラートの色イメージをもとに、下記のように活用されています。