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C1-03 再生材の自動車内外装部品への適用に向けた品質評価及び自動車部品開発

研究開発責任者

内田 均(豊田合成株式会社)

研究開発概要

研究開発プロジェクトの概要

自動車全体で使用されるプラスチック材料の約60%を占めるPP材料を対象に、主に非自動車由来の使用済み硬質プラスチックからの回収材料を導入した再生材の自動車内外装構成部品における、材料特性/品質、加工特性/品質、安全/信頼性を評価して、プラスチック材料配合にフィードバックし、再生材含有比率を向上させる材料開発につなげる。最終的には、欧州ELV規則案の自動車への再生材利用数量目標に対応した自動車内外装部品でのサーキュラーエコノミーの社会実装モデルの妥当性提示に貢献する。

研究開発の全体構想・到達目標

24年度内に再生材(非自動車ソース)で部品試作から製品評価までを一巡させ、社会実装へ向けた課題抽出を行う。また、結果をSIP参画企業と共有し、次年度以降の活動計画を議論・策定する。基礎物性、機械的特性については、自動車 original equipment manufacturer(OEM)と別途協議の上、目標値設定するものとする。

社会実装に向けた取組

非自動車ソースでのX-to-Carリサイクルシステムの早期実現に向けて、家電由来に限定せず、その他非自動車業界の再生ソース、特に製造時の熱・光・圧力などの材料品質劣化が小さい再生ソース等に着目し、製品性能評価を含めた自動車部品への適用評価を実施し、材料メーカーへフィードバックを実施することで、最終的に自動車部品の開発につなげる。
この取組を通し、ELV規則へ対応する、高品質の再生材のMinimum Viable Product(MVP)開発に貢献する。