戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)とは
SIPは、内閣府設置の総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)が司令塔機能を発揮し、府省・分野の枠を超えたマネジメントにより、科学技術イノベーションの実現を目指す国家プロジェクトです。
SIPでは、CSTIが社会的に不可欠かつ日本の経済・産業競争力にとって重要な課題と、各課題をリードするプログラムディレクター(PD)を選定し、基礎研究から実用化・事業化までを見据えて、一気通貫で研究開発を推進します。
詳細は内閣府SIP HPをご覧ください。
実施体制
- SIPでは、課題ごとにプログラムディレクター(PD)を選定し、ガバニングボード(有識者会議)の承認を経て、内閣総理大臣が任命します。
- PDは関係府省の縦割りを打破し、府省を横断する視点からプログラムを推進します。このためにPDが議長となり、関係府省等が参加する推進委員会を設置します。
- ガバニングボード(有識者会議)を随時開催し、全課題に対する評価・助言を行います。
- プログラム統括を設置し、ガバニングボードの業務を補佐します。
サーキュラーエコノミーシステムの構築
2023年度より開始したSIP第3期では14の課題が採択され、環境再生保全機構は課題「サーキュラーエコノミーシステムの構築」の研究推進法人を担い、伊藤耕三プログラムディレクター(PD)(東京大学特別教授)を中心に研究開発事業を推進しています。
サブ課題「研究開発概要」(2026年度)
2025年度までのサブ課題「研究開発概要、進捗・成果」はこちら
サブ課題A:データ基盤システム・ルール形成
循環市場における情報を可視化するプラスチック情報流通プラットフォーム(PLA-NETJ)の構築及び流通すべき情報に関するルール整備を行い、素材・製造・流通・消費・分別・リサイクルの資源循環をデジタル情報でつなげることで、再生材の利用を促進する仕組みを導入する。また、国内外のプラスチック再生材の物性データ等を収集・分析して再生材データバンクを構築するとともに、産学官が連携して、再⽣材の保証・認定に繋がるデータの仕様、利活用法等について検討する。
研究開発プロジェクト
- Aテーマ1:循環市場拡大に資するデジタル基盤構築
- 実施内容:再生材プラスチックのデジタル基盤構築、評価実証
日本電気株式会社(代表機関) 東レ株式会社(共同機関) - Aテーマ2:デジタル基盤構築に必要な情報ルールの整理・共通化
- 実施内容:世界各国のCEビジネス環境調査、情報ルールの文書化、デジタル基盤運用に向けた社会実装検証
株式会社野村総合研究所(代表機関) - Aテーマ3:循環性向上と可視化のためのプラットフォーム整備
- 実施内容:デジタル基盤構築に向けた再生材の品質データ取得
東北大学(代表機関) 実施内容:化学物質含有評価等の環境影響評価手法の開発
国研究開発法人 産業技術総合研究所(代表機関)
サブ課題B:再生材原料供給システム
高品質な再生材の低コストかつ安定的な供給を実現するため、店舗回収した使用済プラスチックや、自治体回収プラスチックの分別・供給システムを開発する。また、現時点では再資源化が困難であるものの、将来的にまとまった量の原料確保が見込まれる容器包装プラスチック、建築資材等由来の再生プラスチックの供給拡大に向けた製造業・リサイクラー間の連携モデルを構築する。
研究開発プロジェクト
- Bテーマ1:使用済プラスチックから高品位の再生材を選別·供給するシステムの開発
- 実施内容:建築廃材·複合材料に含まれるプラスチックからの再生材開発
東北大学(代表機関) 実施内容:容器包装由来原料の用途拡大に向けた高品位再生材の開発、静電選別技術開発·実証、自動車·家電向け高品質再生材開発
株式会社富山環境整備(代表機関) 三菱電機株式会社(代表機関) - Bテーマ2:高品質再生材の量的確保に向けた回収拠点システムの確立
- 実施内容:モノマテリアル化に向けた高度分別を目的とした使用済プラスチックのコミュニティ·店舗回収方法の開発
アミタホールディングス株式会社(代表機関) 株式会社良品計画(共同機関) 株式会社メニコン(共同機関) 実施内容:産業廃棄物回収·分別·管理方法の構築、再生材品質の均質化等の開発
相田商会株式会社(代表機関) 実施内容:プラスチックリサイクルに対する消費者の行動変容
総合地球環境学研究所(代表機関)
サブ課題C:再生材活用技術開発
再生材の循環性の向上・可視化・高品質化のための環境試験・品質診断・高性能トレーサーの開発を行い、世界に先駆けたアップサイクルを可能とする。さらに、ELV規則による自動車への再生材利用率の数量目標への対応として、自動車に適用可能な高品質な再生材及びそれを活用した自動車再生材部品の開発等に取り組む。また、家電分野等の他分野へ展開(X to Xモデル)し、再生材利用促進のため、家電部品開発・実証実験を行う。
研究開発プロジェクト
- Cテーマ1:再生材利用拡大のための再生材品質向上、品質評価装置の開発
- 実施内容:SIPラボの設置・運用、高性能トレーサー開発、再生材へのデータ駆動科学(インフォマティクス)適用、自動車向け高品質再生材開発
国研究開発法人 物質・材料研究機構(代表機関) 三井化学株式会社(共同機関) 三菱ケミカル株式会社(共同機関) 石塚化学産業株式会社(共同機関) いその株式会社(共同機関) セイコーエプソン株式会社(共同機関) 東レ株式会社(共同機関) 山形大学(共同機関) 日立株式会社(共同機関) 帝人株式会社(共同機関) - Cテーマ2:再生材を用いた自動車・家電部品等の製造技術開発
- 実施内容:再生材品質評価及び自動車部品開発
豊田合成株式会社(代表機関) ダイキョーニシカワ株式会社(代表機関) サカエ理研工業株式会社(代表機関) ユニプレス株式会社(代表機関) 森六株式会社(代表機関) 実施内容:容器包装由来再生樹脂の家電適応実証
パナソニックホールディングス株式会社(代表機関)
2025年度までのサブ課題「研究開発概要、進捗・成果」はこちら

