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戦略的イノベーション創造プログラムとは

戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)は、内閣府設置の総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)が司令塔機能を発揮し、府省・分野の枠を超えたマネジメントにより、科学技術イノベーションの実現を目指す国家プロジェクトです。

SIPでは、CSTIが社会的に不可欠かつ日本の経済・産業競争力にとって重要な課題と、各課題をリードするプログラムディレクター(PD)を選定し、基礎研究から実用化・事業化までを見据えて、一気通貫で研究開発を推進します。

詳細は内閣府SIP HP別ウィンドウで開くをご覧ください。

実施体制

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サーキュラーエコノミーシステムの構築

令和5年度より開始したSIP第3期では14の課題が採択され、環境再生保全機構は課題「サーキュラーエコノミーシステムの構築」の研究推進法人を担い、伊藤耕三プログラムディレクター(PD)(東京大学特別教授)を中心に研究開発事業を推進しています。

プログラムディレクターを中心として、サブPD、関係各省等とで構成する推進委員会を設置。事務局となる研究推進法人の環境再生保全機構を通じて、3つのサブ課題のマネジメントを実施する。

サブ課題A 循環市場の可視化・ビジネス拡大を支えるデジタル化・共通化

循環市場における情報を可視化するプラスチック情報流通プラットフォーム(PLA-NETJ)の構築と、流通すべき情報に関するルール整備を行い、素材・製造・流通・消費・分別・リサイクルの資源循環をデジタル情報でつなげることで、プラスチック再生材の利用を促進する仕組みを導入します。

研究開発プロジェクト

A1-01
循環市場拡大に資するプラスチック情報流通プラットフォームの研究開発
A2-01
プラスチック情報流通プラットフォームの要件定義・ルール形成
A2-02
再生プラスチックのマッチングツールの開発及び活用実証
A2-03
プラスチックの適切な資源循環システム構築に向けた消費者等の行動変容に係る実践的研究
A3-01
バイオマス資源利用の自然資本への影響評価手法の開発
A3-02
低環境負荷プラスチック資源循環システム構築のための環境影響評価手法の開発

サブ課題B 資源循環の拡大を促す動静脈・動静脈連携

高品質なプラスチック再生材を低コストかつ安定的に供給するため、使用済プラスチックや、自治体との協力により回収したプラスチックを効率的に分別・供給するシステムを開発します。また、現時点では再資源化が困難であるものの、潜在的な再資源化ポテンシャルの高い繊維、衣類、建築資材由来のプラスチック再生材を、効率的に供給する動静脈・静動脈連携モデルを構築します。

研究開発プロジェクト

B1-01
サーキュラーエコノミーに向けた動静脈連携による建廃プラリサイクルプロセスの開発
B1-02
古紙・衣類の解繊繊維を活用したバイオ・再生プラスチック開発
B1-03
データ駆動型高度選別システムの構築
B1-04
高品位再生プラスチック材料の製造プロセス開発
B2-01
自治体協力回収プラスチックの分別・供給システムの確立

サブ課題C 循環性向上と可視化のためのプラットフォーム整備

日本の最先端技術の活用により、循環性の向上・可視化のための環境試験・診断・高性能トレーサーの開発を行うプラットフォームを構築し、世界に先駆けたアップサイクルを可能にします。また、国内外のプラスチック再生材の物性データ等を収集・分析して、再生材データバンクを構築するとともに、産学官が連携して、再⽣材の保証・認定に繋がるデータの仕様、利活用法等について検討します。さらに、ELV規則案による自動車への再生材利用率の数量目標への対応として、自動車に適用可能な高品質な再生材と、それを活用した自動車再生材部品の開発等に取り組みます。

研究開発プロジェクト

C1-01
環境試験・診断・トレーサー技術の確立と産業応用のためのデジタル解析基盤の構築
C1-02
再生プラスチックの循環性向上のための品質分析データバンク構築
C1-03
再生材の自動車内外装部品への適用に向けた品質評価及び自動車部品開発
C1-04
再生材の自動車部品への適用に向けた品質評価及び自動車部品開発
C1-05
東南アジア地域における再生材データバンクの活用およびビジネスモデルの構築

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