C1-05 東南アジアにおける再生材データバンクの活用およびビジネスモデルの構築
研究開発責任者
増井 祐介(長瀬産業株式会社)
研究開発概要
目的
日系自動車メーカーがELV規則案の再生材利用率目標を達成するために、タイ・ベトナムにおける再生材バリューチェーンを前提とした再生材データバンクのデータ蓄積および活用を検討し、同地域で安定的に再生材を提供する仕組みを構築するために、SIPの成果を活用したビジネスモデルを検討する。
内容・目標
- 東南アジアの再生材調達
- 安定的な再生材市場の形成を念頭におき、国内だけでなく東南アジアも含めた再生材データバンクを構築するためにタイ・ベトナムの再生材を調達する。C1-02再生材データバンクと連携して、東南アジアの再生材のデータを蓄積する。
- 再生材利用拡大に必要な情報の収集・整理
- 東南アジアで発生した再生材を日本に持ってくるのではなく、東南アジア域内で再生材を利用することを想定する。具体的に、タイ・ベトナムにおける再生材バリューチェーンの構築に必要な情報を収集・整理し、同地域で再生材の流通および利用を拡大させるためのベストプラクティスを提案する。
- ビジネスモデルの検討
- 本SIPを通じて実証される再生材データバンク、PLA-NETJ、SIPラボを活用した再生材の品質向上などを東南アジアに展開することを念頭においたビジネスモデルの構築を検討する。
- 東南アジアへ展開可能な国際規格の検討・普及
- 本SIPが関係省庁と連携してルール形成・国際標準化に向けた取組みを推進していくことから、これらの動きと連動して東南アジアでの動向を調査する。そのうえで、東南アジアで日本がとるべき行動案を提案する。