A1-01 循環市場拡大に資するプラスチック情報流通プラットフォームの研究開発
共同機関
東レ株式会社
研究開発概要
欧州をはじめとした先進国はサーキュラーエコノミーの実現に向けた取り組みを加速している。我が国においてもサーキュラーエコノミーを支える仕組みやシステムの整備が急がれている。本研究開発プロジェクトは、プラスチックに関わる素材開発、製品製造、流通、回収、分別等のリサイクル物質の流れを管理・可視化するプラスチック情報流通プラットフォーム(PLA-NETJ)を開発する。
東レは素材メーカーとして、自社の熱硬化・熱可塑性樹脂を用いたPLA-NETJの実証実験を行う。
それと同時に、得た知見に基づいて素材開発手法(PLA-NET J上で要求される特性の予測技術を含む)と熱硬化性プラスチック(CFRPを含む)の新規カスケードリサイクル技術を開発する。
進捗・成果
- 素材回収⇒前処理(粉砕)⇒再生処理⇒再基材化⇒成型加工の5つの過程を想定したPLA-NETJの実証実験を開始した。2025年度は再生処理の実証検証をすすめ、実際のリサイクラーでの処理結果をPLA-NETJに展開し、課題の抽出を実施した。
- リサイクルされる材料の物性推算やカーボンフットプリント(CFP)の計算を進め高い精度で予測できることを確認した。
図1 CFRPの物性・特性予測
- 炭素繊維複合材料の新規カスケードリサイクル技術の開発を進めた。組み合わせるマトリックス樹脂を取り除き、炭素繊維を取り出す従来型のリサイクルに対して、マトリックス樹脂の改質を行い、再生処理により、新規中間基材化する技術コンセプトを立証した。
- また、実際の使用環境を想定した環境加速試験(耐候試験)を行い、屋外10年相当でも特性低下がないことを確認した。
図2 CFRPの耐候試験の結果

