B2-01 リサイクル・アップサイクルに寄与する高付加価値化技術の構築
共同機関
東レ株式会社
研究開発概要
自動車向け高品質再生材の供給に向けた X to Car モデルの構築を目指し、バージン材同等以上の高靭性化の達成(ポリロタキサンを用いた汎用プラスチック(PP等))のアップサイクル技術による高靭性化技術の創出と、バイオマス由来原料を用いたモノマー生成に資する触媒技術(バイオマス由来原料からのモノマー合成に関する触媒インフォマティクス技術(ハイスループット合成・評価技術))の構築を目指す。
進捗・成果
回収プラスチックを用いたアップサイクル技術研究
PA66リサイクル原資(PIR)として、自動車内装(ファスナー)と、リチウムイオン2次電池向けを選定し、低吸水・耐塩化カルシウム・耐LLC向けPA66/PPアロイ材料(GF強化グレード)に用いた比較において、問題なく使用可能であることを確認した。
PA6漁網由来原資(PCR)として、種々のPA6リサイクル原資を用い、ポリマーリサイクル比率(50~100%)でコンパウンド試作評価の結果、原資により、ポリマーリサイクル比率100%でも機械特性等問題ないリサイクル原資と、ポリマーリサイクル5%でも強度低下が生じ、また流動性の点でも改良検討が必要なリサイクル原資があることがわかった。
バイオマス原料を用いたモノマー生成に資する触媒技術(バイオアクリロニトリル)
アクリル繊維、ABS樹脂等多くの生活資材に用いられるポリマーの原料であるアクリロニトリル(AN)のバイオ化に向け、最難関工程の乳酸エステルからアクリル酸エステル変換工程の検討を行った。種々検討から、乳酸エステルとしては乳酸エチルが適当と判断され、乳酸エチルからのアクリル酸エチル合成について、触媒・条件検討による収率向上を進めている。
尚、本検討は2025年度をもって、本研究開発プロジェクトでの開発を終了し、回収プラスチックを用いたアップサイクル技術研究に戦力を集中する。

