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C1-06 再生材の自動車部品性能及び品質評価

研究開発責任者氏名

山田 浩明(ダイキョーニシカワ株式会社)

研究開発概要

自動車部品の性能及び品質評価にて再生材の適応性可否を判定し、X to CAR再生材のサーキュラーエコノミーシステム構築におけるデータバンクの蓄積に貢献する。

近年、リニアエコノミー(線型経済)と呼ばれる資源の採掘、製品の大量生産と大量廃棄から、資源の投入・消費量を抑えつつ、廃棄物の最小化に取り組むサーキュラーエコノミー(循環経済)への転換に向けた動きが進む。自動車業界においても、欧州連合(EU)が定める自動車設計・廃車管理に関する指令「ELV(End-of-Life Vehicles)規則案」で、新車への再生プラスチックの最低含有率などが見直されており、今後は世界的に自動車への再生材の使用義務化が進む見込みである。こうした中、SIPの「サーキュラーエコノミーシステムの構築」では、⾃動⾞部品向けに、高品質なプラスチック再⽣材を安定供給するリサイクルシステムの確立を研究テーマの1つに掲げており、その実現に向けて、自動車部品メーカーと再⽣材原料の供給業者が連携し、再⽣材による⾃動⾞部品の試作・検証に取り組む。

進捗・成果

リサイクル材を使った製品化が難しいとされるエンジン部品のオイルストレーナーと、高い塗装外観が要求されるサイドガーニッシュを検証部品に選定した。(図1参照)

オイルストレーナーとサイドガーニッシュの位置を示す車のイラスト画像。

図1.自社部品の選定

自動車工業会が掲げるリサイクル材の物性目標値を目標として設定。目標値に適合するリサイクル材の試作を各材料メーカーが行い、各材料メーカーから提供された試作材を使用し、自社平板試作型によるリサイクル材の基礎評価として成形性・外観性・基礎物性や、外装部品を想定した塗装密着評価を実施した。(表1参照)

自社平板による試作評価の結果、PCR(Post-Consumer Recycled)混合率が25~30%において、成形性・外観性・外装部品向け塗装密着性は、良好な結果を得る事ができた。

一方で、熱膨張/収縮に起因する寸法変化挙動・熱老化性・衝撃性能は製品性能低下につながる要因となる事を掴んだ。今後は製品評価に移行するため、各材料メーカーと協議し2026年度の製品検証計画を策定する。

表1.リサイクル材評価結果

衣装ケース、インクカートリッジ、漁網などを由来とするPCR材について、各社の要求特性に対する適合状況を評価した結果一覧

2026年度の研究開発はこちら