C1-02 コンタクトレンズ製造・流通からの使用済みプラの資源化に関する研究
共同機関
株式会社メニコン
研究開発概要
目標
コンタクトレンズ製造・流通からの使用済みプラの資源化に関する研究
現在、市販されているコンタクトレンズは、個包装のレンズケースに充填されて流通している。特に1日使い捨てコンタクトレンズ(ワンデータイプ)の普及拡大に伴い、レンズケース(PCR)に使用されるプラスチック量は増加傾向にある。
レンズケースには主としてポリプロピレン(PP)が使用されており、この材料は、無色透明・臭気が少ない、充填物が生理食塩水で汚染が少ないという特徴を持つ。そのため、使用済みであっても比較的高品質な再生材として利用できる可能性が高い。
現在の再生プラスチック市場では、家電・自動車部品など高品質な再生材を求める用途が拡大しており、安定供給可能な高純度PP資源の確保が課題となっている。
一方、コンタクトレンズ製造工程においても各種使用済みプラスチック(PIR)が発生しており、これらを含めた総合的な資源循環システムの構築が求められている。
課題
- コンタクトレンズ市場は、多種のメーカー・複数のブランドの製品が混在しており、PCRには異なるPP種が使用されている。この混合状態の使用済みプラを再生する技術が必要である。
- PIRには、コンタクトレンズ材料の付着があり、その異物のために、強度の低下等の再生材として不適合な性質が発生する。
- 現在のPCRの回収率は低く、効率的に活用されていない。また、回収現場における異物の混入も、良質な再生材設計を阻害する。
進捗・成果
市場に流通する使い捨てコンタクトレンズのメーカー毎、更には同じメーカー内のブランド毎のレンズケースの物性測定を「再生材データバンク様式」に従い実施し、基盤データを取得した。これにより、国内に流通する使い捨てレンズの品質傾向を網羅的に把握した。
使い捨てレンズのシェアデータに基づき、レンズケース材料のブレンドを実施し、同様の物性測定を実施しブレンド材の物性傾向を収集中である。
ケース回収時に混入するレンズ・アルミシールに関し、参画機関連携において除去方法の確立を進めている。
コンタクトレンズに関する資源循環を推進するため「1Caseプロジェクト」を立ち上げ、展開する。活動の中で、コンタクトレンズ販売店を中心に、1Caseプロジェクト回収ボックスを拠点として設置する。拠点数・回収量共に増加傾向にある。
自治体・企業・学校現場へも活動の展開を行っている。また、アウトリーチ活動・イベントを積極的に行い、1Caseプロジェクトの普及推進を進めている。
レンズケース回収の最前線において、異物の混入を避けることが重要である。そこで、PCR質向上の推進と、その社会学的研究を推進する。

