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C13 再生材の自動車部品への適用に向けた品質評価および自動車部品の開発

研究開発責任者

玉川 祥久(森六株式会社)

研究開発概要

欧州で提案されたELV規則案1対応のため、我が国の自動車産業において、再生プラスチック材を用いた⾼品質かつ安定供給が可能なリサイクルシステムの構築が急務となっている。本研究では、再生ポリプロピレンの自動車部品への適用に向けた技術確立を目的とし、物性評価および実製品形状での性能検証を実施するとともに、自動車部品メーカーとしての実績と知見を活用し、再生材の実用化促進および自動車分野における技術力向上に貢献する。

※1 End-of-Life Vehicles規則案:使用済み自動車の廃棄やリサイクルに関するEUの規則

進捗・成果

コンパウンダーと協議を行い、自工会複合強化PP①を目標とした材料を用いて再生材使用率25~30%の材料で評価を開始した。一部に物性が未達の材料も見られたが、実製品形状での適用可能性を確認するため評価を実施した。

検証の第一段階として、自社保有のテストピース型を用い、成形性および塗装性の事前検証を実施した。その結果、量産材(バージン材)と比較して顕著な問題は認められず、量産型による検証が可能と判断した。

第二段階として、量産型を用いた成形性、塗装密着性および商品性の評価を実施した。成形品においては、量産材と比較してウェルド(外観不良)がやや目立つ傾向が確認されたが、塗装後には隠蔽され、外観は量産材と同等の水準であった。

実製品形状での性能評価試験では、4材料中2材料においてボディとの締結部座面強度が不足する結果となったが、取付部の仕様や構造の見直しにより対応可能な見通しを得た。なお、一部の環境耐久性試験は継続中であるが(2026年6月に完了予定)、現時点において量産適用に向けた見通しが得られている。量産適用に際しては、連続ショットによる成形安定性や材料ロット間のばらつきの影響評価が重要であり、今後の検討項目として位置付けた。

本検証により、再生材の自動車外装部品への適用可能性が示唆された。

サイドスポイラー成形品の写真

図1.量産型を用いたサイドスポイラー成形品

表1.再生ポリプロピレンの評価結果
(既存量産材料の結果を「〇」とした比較結果)

再生ポリプロピレンの評価結果表

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