再生材の自動車内外装部品への適用に向けた品質評価及び自動車部品開発
代表機関
豊田合成株式会社
研究開発概要
欧州におけるELV規則案をはじめ、サーキュラーエコノミーを支える仕組みやプラスチック素材のリサイクル技術の実用化が急務となっている。
本研究開発プロジェクトでは、自動車全体で使用されるプラスチック材料の約60%を占めるポリプロピレン(PP)材料を対象に、再生材の含有比率を向上させた材料・製品開発を推進する。内外装部品における製品特性、加工特性、および信頼性を評価し、再生材を適用した自動車部品開発を通じて、サーキュラーエコノミーの構築を目指す。
26年度研究概要
- 24年度および25年度の振り返り
再生材を配合したPPコンパウンドにおいて、JAMA(日本自動車工業会)の目標値である「複合強化PP〔1〕」および「複合強化PP〔2〕」に準ずる材料特性であれば、製品の初期性能を概ね満足し、内外装部品への適用が可能であると判断した。 - 26年度の計画
本年度は再生材の適用範囲をさらに拡大するため、JAMA目標値「汎用PP〔1〕」に相当する「コンソール」を対象部品に加え、製品適性の可否を検証する。
図1.PP製の自動車内装部品例と評価の対象部品
評価項目
再生材の適用に当たり、以下の4項目を重点に評価を行う。
- 成形性:射出成形においてバージン材と同等のサイクルタイムが確保できるか。成形時の臭気や型離れ性に変化がないか。
- 外観:異物感や違和感がないか
- 耐衝撃性:各製品に要求される性能基準を満足しているか
- 組付け性:製品の組付け性に不具合が生じないか
今後の予定
自動車部品の製品は、汎用PPや複合強化PPなど、異なる特性をもつ部品が組み合わさって構成されている。そのため、隣接する部品との質感や色味の整合性を意識して、ユニット全体での外観品質を検証する。

