地球環境基金便り No.54 (2023年3月発行)
NPO法人「日本で最も美しい村」連合は、小さくてもキラリと輝く地域資源や美しい風景をもつ町村地域の景観や文化を守りながら、地域活性化と自立した地域運営を目指す団体です。私たちは加盟町村地域同士の学び合いの場作りや地域の若者を集めた「未来創造会議」の企画、フォーラムやマルシェなどの活動普及イベントを実施しながら、加盟する61の町村地域のつなぎ役をしています。
私たちの団体が助成を受けるのは、地球環境基金が初めてでした。環境活動をしている先輩に地球環境基金のこと、そして、若手プロジェクトリーダー研修のことも「すごくよかった!」と聞いていたので、研修に参加するのが楽しみでした。普段の活動ではなかなか他の団体と関わる機会がないため、研修に参加して初めて知ることは多いです。現在、研修1年目ですが、まず同期の人たちのほとんどが海外を拠点に活動していることに驚きました。ただ、話してみると、活動の場や内容は違っても、ぶつかる壁など共通する点が多いこともわかりました。今では同期のグループLINEで気軽に質問や事例の共有などをしています。ファンドレイジング※に詳しいメンバーもいて、心強いです。
※活動資金の調達
研修ではさまざまなワークに取り組みますが「価値観の違いワーク」はとくに勉強になりました。同じ文章を読んでも、それぞれのバックグラウンドによって解釈が違うことを痛感。NPOの活動にとって共感者を増やすことはとても大切で、その意味でも、自分と他人には異なる価値観があることを再認識できたのはよかったです。この経験から、団体活動自体にも客観的な視点や別の価値観が必要なのではないかと感じて、第三者に入ってもらったところ、意見交換を活性化することができました。今後はチャンスがあれば、同期の人たちの活動を、実際に見に行ってみたいです。