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地域脱炭素 No.58 2025年12月発行

地球環境基金便り No.58(2026年1月発行)

特集テーマ 地域脱炭素

地域脱炭素 〜助成先団体の活動から〜

#02 Power Generation

仁⽊さん「小規模の再エネ普及で地区を脱炭素へ!」
仁⽊ 佳男さん
一般社団法人南紀自然エネルギー
活動名色川地区暮らしの脱炭素プロジェクト及び自然エネルギー学校の近隣展開
活動地域和歌山県那智勝浦町など
活動開始2014年

水利を活かした「小水力発電」
超小規模のDIY小水力・太陽光も

9つの集落、人口約300人の那智勝浦町色川地区の脱炭素を目指し、小規模な水力発電や太陽光発電の普及を目指している「南紀自然エネルギー」。事業化に向けた「小水力発電」のほか、住民主体の超小規模な「DIY小水力」「ニワソーラー」にも挑戦しています。

安価につくることができる「DIY小水力」も検証中

 町の「地域循環共生圏」構想を機に住民有志が集まり、地区の脱炭素に向け活動をしています。色川地区は山間にあり水量豊富な沢が幾筋もあることから、当初より住民の関心が高かったのが「小水力発電」です。「自然エネルギー学校」という名のもと勉強会を開催し、担い手づくりを行ってきました。近隣の新宮市、古座川町、すさみ町でも「自然エネルギー学校」を展開してきました。
 同時に、事業化を模索しています。色川地区内では、ダム設備の健全度の問題、水利組合との調整などで足踏み状態となっていますが、近隣の2つの町では事業化への検討が続いています。
 そうしたなか、並行して実施・検証を進めているのが「DIY小水力」です。汎用品で安価に手づくりし、1キロワット程度のごく小規模発電を行うモデルです。目標としていた建設コスト100万円/キロワットはクリアしました。安定稼働ができれば、他地域でも普及可能な住民主体の超小水力発電モデルとして展開できると考えています。

DIY小水力の発電実験。

パネル1〜4枚を庭先に置く超小規模な太陽光発電も

 太陽光においても超小規模発電モデルとして「ニワソーラー・プロジェクト」が進行中です。屋根ではなく庭先などにパネルを1〜4枚設置。パネルなどをレンタルすることで、初期費用ゼロで電力自給生活を始められる仕組みをつくりました。設置した14軒では、太陽光発電電力の自家消費によって購入電力量が2割以上削減できたお宅もありました。住民が日々の電力使用状況を意識するようになる行動変容や、色川中学校での特別授業開催にもつながっています。

「自然エネルギー学校」では小水力発電の候補地を探して実地調査。

庭先にパネルを設置する超小規模太陽光発電「ニワソーラー」。

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