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地域脱炭素 No.58 2025年12月発行

地球環境基金便り No.58(2026年1月発行)

特集テーマ 地域脱炭素

地域脱炭素 〜助成先団体の活動から〜

#03 Charcoal

高濱さん「炭で電気をためられるって知っていますか?」
高濱 宏至さん
特定非営利活動法人Class for Everyone
活動名木炭蓄電池による地産地消型のエネルギー供給モデルを作り普及させる
活動地域神奈川県相模原市
活動開始2012年

地域材で「木炭蓄電器」をつくりエネルギーの地産地消を

森林課題対策と自然エネルギー普及を同時に叶える、木炭蓄電器を使った地産地消型のエネルギーシステムの普及に取り組んでいる「クラス・フォー・エブリワン」。森林大国の日本にとって木炭蓄電器は、地域脱炭素の新しいモデルとして可能性を秘めています。取り組みの現在地を紹介します。

ナラ枯れ材を活性炭にして木炭蓄電器に!

 きっかけは地元の山林のナラ枯れでした。ナラ枯れ被害は日本各地でも急増しており、ナラ材の活用手段として「木炭蓄電器」に着目。これを要とする、地域の森林で伐採→地域の住民で木炭蓄電器を製造→ソーラー発電と連動、という地産地消型エネルギーシステムの構築に取り組んでいます。
 木炭は高温処理すると活性炭になり、電気をためられます。リチウムイオン蓄電池などに比べると蓄電量は少ないですが、水に濡れても傷まない高い耐久性が特長です。

木炭蓄電器は、水に強く、定期メンテナンスも不要。屋外利用に適しているため電気柵でも活用。

水に強い特性を活かし獣害対策の電気柵にも

 実用化に向け、獣害に悩む農家の畑の電気柵に木炭蓄電器を試験活用中です。乾電池は定期的な交換が必要ですが、木炭蓄電器は雨にも強く、長期にわたりメンテナンスフリーで使えます。現在、1年半以上、毎日問題なく稼働中です。
 また、地産地消型エネルギーシステム構築に向けては、木材の伐採、炭焼き、ソーラーシステムに取り組む地元団体との連携が進んでいます。難航していた木炭を活性炭に変える賦活(ふかつ)作業も、陶芸家の協力を得て陶芸用電気炉の改造に成功。特製装置を製造できました。
 これらと同時に、木炭蓄電器の存在を知ってもらうためのワークショップも実施しています。「自分でつくれる」という体験は生きるうえで自信になります。
 まだまだ研究途上な技術もありますが、木炭蓄電器の性能アップと簡易化を進め、普及に弾みをつけていきたいです。

木を切り出し活性炭にして、木炭蓄電器にする流れのイメージ

木炭蓄電器は、島根県の松江工業高等専門学校との共同研究として活動中。

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