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地域脱炭素 No.58 2025年12月発行

地球環境基金便り No.58(2026年1月発行)

思考をやめずみんなで考え続けよう!

小森 隼HAYATO KOMORI

1995年生まれ、三重県出身。GENERATIONSのメンバー。
2021年より平日夜の帯ラジオ「SCHOOL OF LOCK!(TOKYO FM)」では、こもり校長として10代リスナーと対話。2025年10月には、報道・情報番組「THE TIME,(TBS系列)」の金曜マンスリーレギュラーとして出演。

GENERATIONSのメンバーとして活躍する一方でラジオを通じて中高生リスナーと日々対話する、小森隼さん。
30歳のご自身と10代の環境意識の違い、地元への想いなどを伺いました。

小森さんの地元の環境と地域への想いについて教えてください。
自然豊かな地元のあたりまえの景色を残していきたい

僕は三重県の出身で、地元は山に囲まれ綺麗な川が流れる、自然豊かな場所です。きらびやかな都会に憧れ、中学生の時に東京へ出て、今年で30歳。東京暮らしのほうが長くなりました。ただ、歳を重ねるほどに地元に戻る機会は増え、自分が知らなかった素敵な場所や伝統工芸、文化があったことを、今、身をもって感じています。
近所に流れていた宮川という川では、毎年ホタルがいっぱい見られます。小さい頃は、台風が来るといなくなってしまうので、前の晩にみんなで見に出かけたりしていました。そういうあたりまえの地域の景色を、素直に「美しいな。残し続けたいな」と思います。

地域から人が出ていってしまう…とどまりたくなる理由をつくれたら

中学生で地元を出て行った僕が言うのはなんですが、地域から人が出ていく一方であることは気がかりです。僕が住んでいた三重県多気郡大台町では、高校生になると地元を出るのがあたりまえで、就職先も隣の町や隣の県。お父さん、お母さん、祖父母を残して出ていくのが普通でした。家族が離れてしまうことは寂しいんですが、地元にとどまり続ける理由がなかなか見つからない…という現実があります。他の地域でも言えることだと思いますが、その地域にとどまり続けたくなる魅力を増やしていくことが必要だと思います。地元を離れていた時間が長い分、自分が生まれ育った環境、自分が出来上がった場所を大切にしたいなって。それは自分を大切にすることにもつながると思っています。

人と人が一緒に前に進むには時間をかけて話し合ってすり合わせていくしかない

地方ではメガソーラーなども増えていますが、例えば、地元のあの山の木を全部切ってメガソーラーにします、と言われたら僕はちょっと躊躇しちゃうかも。国や県の規模で見たらあの場所が最適だったとしても、僕にしてみたらちょっと待って、と。環境の話に限らず、なんであっても人と人が一緒に何かやろうとするためには、話し合ってすり合わせしていくしかない。うまく共有して進んでいくためには時間がかかります。環境を壊すも、再生するも、持続させるも、人次第。思考することをやめずにいたいです。

10代のラジオリスナーと環境について話すことはありますか?
あります。世代を超えた“価値観の交換”が再発見にもつながります

10代のリスナーの中には、農業高校に通っている子、「地元に残って地元のことを発信していきたいんだけど」と相談してきてくれる子もいます。農家の家の子からは「どうやれば地域って回していけるの?後継者がいなくてまちからいろいろなものがなくなっていく…」みたいな話も出ます。「今度、環境活動の発表があります!」と言う子もいました。今の中高生にとってはSDGsとかはあたりまえで、普通に環境問題や地域の課題に触れて、考え、口にします。
一方、僕らの世代(90年代後半〜2000年代生まれ)って、少し違っていて、例えば「環境のために〇〇しています」みたいなことを言うと「何、突然やってんの?」「それって何になるの?」と突っ込まれやすい。問いただされてしまう世代なんです。でも、「意味ないよね」で手放してはいけない。思考をやめちゃいけない。すぐに答えが出せないとしても、考えることに僕は意味があると思っています。
考え続けることで、世代を超えて対話するステージにも立てます。そうすると“価値観の交換”みたいなことが起こるんです。リスナーの中にホタルの研究をしている子がいて、僕が地元のホタルの話をしたら「うらやましいです」って言ってくれて。そうだよな、ホタル綺麗だったよなって改めて思えました。価値観の交換によって、魅力を再発見・再認識できるんですよね。

環境に対する世の中の変化を感じる場面はありますか? お弁当はぴったり人数分。それでOK!最低限でいい

あります。例えば、GENERATIONSの活動現場で、以前はお弁当が肉と魚で2種類あったら、2種類それぞれが人数分用意されていたんです。でも最近は2種類あわせて人数分ぴったりだったりします。それで十分なんです。これまでも、きっと心遣いでやってくれていたと思うんですが、無駄を出さない最低限の数でいい。そういうことの積み重ねが大事だと思います。
あとは、番組収録のカンペが紙じゃなくデジタルに変わった時には、時代の変化を感じました。理由は環境配慮だけではないかもしれませんが、デジタル化は紙ごみをかなり減らしましたよね。

これからやってみたいことはありますか? 全国各地を巡って体験を重ねたい

北海道から沖縄まで全国各地を巡りたいです。焼き物、編み物、漆とかの伝統工芸や文化に直接触れてみたいです。文化も環境も同じで、ずっとつないできたもの、培ってきたものってやっぱり美しいです。僕は音楽とダンスをやっていることもあり、各地のお祭りにも興味があります。
体験って大事なんです。10代の子たちと話していても、農業をやりたいって子は「おじいちゃんの家で夏休みに畑、手伝ってました」みたいな経験がどこかしらにあります。だからこそ、経験することを重ねていきたいと思っています。

読者の皆さんにメッセージをお願いします!
僕も発信を続けていくので皆さんも環境活動を続けてください

何事もひとりだけで完結することってないし、すぐに形にならないこともいっぱいあります。分野は違えど、僕も同じです。無駄なように感じてしまうこと、無駄だと思われたり言われたりすることもあります。でも誰かと一緒にやることで形になったり、誰かを介して形になることもあります。たぶん、一人ひとりに使命があると思うんです。僕はきっとこうして発信することが使命。皆さんにも使命がある。僕は僕ができることを続けていくので、皆さんも自信をもって続けてください。そのバトンがどこかのタイミングで絶対に形になりますから!

小森 隼さんの環境活動ニュース

「僕自身が環境について最前線で何かをやっているわけではないんですけど」と話す小森さんですが、今号の「地域脱炭素」特集でもカギになっている、地域で活動する“人”が足りない問題の解決につながるような、アクションを展開中です。「コーヒー屋さんが1軒あるだけでも地域にとどまる理由になるかも」と、EXILEのTETSUYAさんが始めた「AMAZING COFFEE」愛知・名古屋店のプロデュースを担当しています。メニューでも東海地域らしさを発信中!

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