実践編ぜん息をコントロールする
自分のぜん息の状態を把握する
コントロール状態を調べよう
ぜん息の症状が出ないよう、適切な薬物療法と自己管理を継続することを「ぜん息をコントロールする」といい、症状がまったく出ない状態を「コントロール良好」といいます。
ぜん息治療の目標は「症状なく健康な人と変わらない生活を送ること」すなわち、コントロール良好な状態を維持することです。
あなたは、ぜん息を上手にコントロールできていますか? 下のチェックテストで確認してみましょう。
喘息コントロールテスト(ACT:アクト)
以下の5つの質問について、あてはまるものにチェックを入れ、「合計点を計算する」ボタンをクリックしてください。自動で点数を計算して、結果を表示します。その合計点から、あなたの今の喘息の状態を確認しましょう。
Step1各質問について、該当するものにチェックしてください。
できる限り率直にお答えください。喘息の現状について担当医師に相談する際、役立ちます。
Step3総合点からあなたの喘息状態を、確認しましょう。
- 点数:25点(満点)
- 好調です。このまま続けましょう!
- あなたの喘息は完全な状態(トータルコントロール)です。全く症状がなく、喘息による日常生活への支障は全くありません。この調子で治療を続けましょう。もしこの状態に変化があるようならば、担当医師にご相談ください。
- 点数:20点から24点
- 順調です。あと一息
- あなたの喘息は良好な状態(ウェルコントロール)ですが、完全な状態(トータルコントロール)ではありません。担当医師のアドバイスにより治療を継続し、トータルコントロールを目指しましょう。
- 点数:20点未満
- まだまだです。もっとよくなります
- あなたの喘息は、コントロールされていない状態です。
あなたの喘息状態を改善するために、担当医師と治療方法をよく相談しましょう。
クオリティメトリック社による著作権2002。喘息コントロールテストはクオリティメトリック社の商標です。
ぜん息が「完全な状態(トータルコントロール)」でなかったら
治療をきちんと継続できているか、自己管理を怠っていないか、以下のチェックリストを使って自分の行動を振り返り、改善していきましょう。
- 1.医師の指示通りに、薬の吸入や服薬を続けていますか
- ぜん息は慢性の病気です。自分勝手に薬を止めてしまわずに継続することが重要です。
- 2.吸入薬を正しく吸入できていますか
- 吸入薬は、正しい手順で吸入することによって、はじめて本来の効果を発揮します。自己流になっていないか、きちんと薬を吸入できているか、定期的に医師や看護師、薬剤師にチェックしてもらいましょう。
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- 3.ぜん息の悪化因子への対策をしていますか
- ぜん息を悪化させる原因は人によってさまざまです。自分に合わせた悪化因子への対策をしましょう。
- 4.合併症がある場合、きちんと治療をしていますか
- ぜん息と合併することにより、ぜん息に悪影響を及ぼす病気があります。治療を継続してもなかなかよくならない場合、合併症がないか医師に診断してもらうことも大切です。合併症がある場合には、きちんと治療を受けましょう。
関連リンクぜん息との合併に気をつけたい病気
上記をすべて改善してもぜん息がよくならない場合、医師は薬の量や種類を増やす(治療をステップアップする)ことを検討します。
「完全な状態(トータルコントロール)」と判定されたら
ぜん息のコントロール状態は良好です。症状が出ない状態が続けば医師の判断で、薬の量を減らしたり、最終的には薬を中止できる可能性があります。
ただし、医師の指示がない限り自分の判断で薬を止めたり、減らしてはいけません。ぜん息は慢性の病気なので、症状が出ない状態であっても、目に見えない気道の中では炎症が続いています。
医師は症状に加え、呼吸機能検査や呼気NO測定など病院での客観的な検査の結果もふまえて、総合的に判断して、薬の量や種類を減らしたり(治療のステップダウン)、薬の中止を考えたりします。いまの治療や自己管理を、きちんと継続していきましょう。
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