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地球環境基金便り No.52 (2022年3月発行)

サポーターインタビュー HAND to HAND
株式会社宮崎銀行

地方銀行の役割とSDGsの目標は一致するもの
地域のお客さまと一緒に取り組んでいきます

宮崎銀行は1932年の設立以来、郷土とともにある銀行として地域社会に貢献してきました。現在、同行は地域社会の持続的な成長に向けて、SDGsの趣旨に賛同したさまざまな取り組みを行っています。その一環として「みやぎんSDGs応援私募債」の取り扱いを開始するなど、持続可能な地域社会を応援する宮崎銀行の取り組みを紹介します。

地元が抱える課題をSDGsと重ねて取り組む

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お話を伺った方:株式会社宮崎銀行
地方創生部調査役 岩見伸彦さん

宮崎銀行は、宮崎県と鹿児島県を中心に展開する地方銀行です。同行の経営理念である「地域との共存・共栄」のもと、地域に根差した銀行として、自行のためだけではなく、地域の継続的な成長を目標として取り組んでいかなければなりません。

そんな地方銀行の役割は、SDGsの目標と一致するところが多いと、同行地方創生部調査役の岩見伸彦さんは話します。

「地方銀行としてSDGsに取り組む上で重要としていることは、地域のリーディングバンクとして、まず自分たちから率先して積極的に行動し、取引先である地元企業へ活動を広げることです。地域全体を見据えた目線でSDGsに取り組んでいくことが大切です。少子高齢化に伴う人口減少や後継者不足による休廃業など、地方が抱えている問題は深刻化しています。これらの問題を、SDGsに取り組むことで解決を図るのです。『誰ひとり取り残さない』というSDGsの考え方は、私たち地方銀行の役割とよく似ています」

お客さまのSDGsを応援する「私募債」

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私募債を発行された企業を紹介する広告(宮崎日日新聞)。企業の取り組みをPRすることで、さらにSDGsを普及させていく

宮崎銀行では、金融サービスなどの事業を通じて、地域の継続的な成長を実現していく取り組みの一つとして、2020年6月に「みやぎんSDGs応援私募債(愛称:With未来)」の取り扱いを開始しました。私募債とは、企業が資金調達のために発行する社債で、一般的な借入とは異なり、財務内容が優良な企業に発行が限られています。そのため私募債の発行は、企業のイメージアップにつながります。特に「みやぎんSDGs応援私募債」は、すでにSDGsに取り組んでいるまたは取り組む準備がある企業を対象とするもので、同行は私募債発行のニュースリリースと合わせてSDGsへの取り組みについても公表し、また新聞に企業を紹介する広告も掲載しています。私募債を発行する企業にとって、財務的な信用があり、社会貢献に積極的な会社であることを周知できる商品となっています。

「SDGsへの機運が高まる中、地元企業でも積極的に取り組んでいるお客さまが大勢います。その取り組みを応援するのがこの商品です。私募債を発行することによって、お客さまのSDGsの取り組みを広く知っていただくとともに、取引先や販売先へもアピールができます。それは地域のSDGsを推進することにもつながっています」と岩見さんは話されます。

また、「みやぎんSDGs応援私募債」発行時の引受手数料の一部を、SDGsに関する取り組みを行っている団体に寄付することによっても、SDGs活動を応援しています。寄付先として、県内の団体のほか、地球環境基金もその一つとして宮崎銀行に指定されています。このほかにも2021年4月には「みやぎん寄付型私募債(こどものみらい)」の取り扱いを開始し、子ども食堂や子どもの貧困問題に関する活動を支援するなど、私募債の引き受けを通じて社会貢献活動を応援しています。

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