
地球環境基金便り No.52 (2022年3月発行)
宮崎銀行は2020年3月に「みやぎんSDGs宣言」を発表。SDGsの目標達成に向けて全行で取り組んでいます。
「SDGs林業応援ローン」は、SDGsに取り組む林業経営者を支援することで林業の発展に貢献している
一つ目の取り組みは、銀行としての本業を生かした金融サービスを提供することで、地域経済の持続的な成長・発展に貢献することです。企業のSDGsやESG(環境、社会、ガバナンスの3つの観点)に関する取り組みへの投融資を増やしていくことで、地域企業のSDGsを支援しています。例えば、宮崎県のスギ丸太の生産量は日本一を誇っていますが、2020年4月に林業応援ローンの取り扱いを始め、森林環境保全の取り組みを金融面から支援しています。
二つ目としては、持続可能な地球環境の形成に向けた取り組みを行っていくことです。銀行内では電気自動車の導入、タブレット端末での情報説明や書類記入の削減によるペーパーレス化推進など、温室効果ガスを削減する取り組みを行い、銀行外では地域の清掃活動や森林保全などの環境保全活動に参加しています。現在は新型コロナウイルス感染症の影響で活動が制限されていますが、県の代表的な河川である大淀川の清掃活動への参加や、2010年から続いている「みやぎんの森(宮崎市鏡洲)」での森林整備活動を行っています。
三つ目は、持続可能な地域社会の実現に向けたSDGsの普及活動です。こちらも新型コロナウイルス感染症の影響を受けてはいるものの、外部に向けたSDGs普及のためのセミナーを開催。たくさんの取引先を持つという銀行の特性を生かして、地域の企業と一緒に取り組んでいくため、そのきっかけとなる啓蒙活動を行っています。
「地方銀行である自分たちの役割から、SDGsの目標達成に向けてやらなければならないことは多数あります。その取り組みに地域のお客さまを、よい意味で巻き込んでいかなければなりません。地域経済の持続的な成長とSDGsの目標達成に向け、お客さまと当行が共に成長しながら進んで行けるように、積極的に取り組んでいきたいです」と岩見さんは地域の未来への思いを話されました。
宮崎県を代表する大淀川の上流で行われる「いきいき大淀川クリーン大作戦」に多くの役職員が参加して、地域の環境整備・自然保護に努めている
取扱商品の一部を受付から契約までペーパーレスで対応できるしくみを導入。タブレット端末による説明や手続きでお客さまの書類への記入負担も削減している