地球環境基金便り No.55 (2023年9月発行)
みなと銀行で執りおこなわれる「発行記念寄贈式」で楯が贈られます。
脱炭素は企業が成長していくための世界的なキーワードです。大企業は早くから動き始めていますが、サプライチェーンの中にいる中小企業がビジネスの潮流から取り残されてしまわないよう、兵庫県の県民銀行として、より多くの県内企業に脱炭素経営の重要性を伝えたく、環境省、兵庫県に働きかけました。結果、3者連名の感謝状楯が実現。銀行の私募債では初の試みで、企業価値向上につながるIR効果の高い、まさに『グリーン企業の証』と言える、貴重な楯になりました。
年に一度、開催される楯の合同寄贈式は、脱炭素への熱い思いを発表し合う交流の場にもなっています。
私たちは、寄付型私募債を使って終わりではなく、脱炭素経営が実行されるまでをサポートしています。セミナーや勉強会を通じた「意識の醸成」、自社のCO2排出量を知る「現状認識」、脱炭素経営への「実践準備」、再生エネルギーや省エネを取り入れるなど具体的な「実行」まで、4つのステップで伴走します。
企業によって事業内容も経営状況も千差万別です。県民銀行として一社一社に寄り添いながら、地域の皆さまとともに、経済活性化と脱炭素社会の両立を目指していきたいと思っています。
代表取締役社長 嘉納 秀憲さん(右)
取締役管理室長 川島 宏樹さん(左)
三宝電機は大阪に本社を構える電気工事・空調の会社で、国内外のビルや工場に最適な環境空間を提供しています。2010年頃から活発になったメガソーラー事業の施工などを通じて再生エネルギー分野にも取り組んでおり、事業を通じて脱炭素に取り組んできました。しかし、自分たちだけではできることが限られています。そこで、SDGsやESG活動の一環として、環境活動団体の支援をさせていただいています。
弊社はインドネシアとマレーシアにも拠点をもち、グローバルに事業を展開しています。そんな縁もあり、海外で環境活動をしている方たちの支援につながればと思い、今回、地球環境基金への寄付を決めました。地球環境基金がおこなっている、高校生ユース環境活動や若手プロジェクトリーダー研修など、若い世代へのサポートも素晴らしいですね。夢があります。
電気工事をおこなう我々も、いかに省エネして電力使用量を減らし、同時にCO2も減らしていけるのかを考えています。
電線ケーブルのリサイクル、工事現場の廃棄物分別などはもちろん、今後安価になるであろう蓄電池の活用や地球環境負荷の低い冷媒空調システムの普及など、地球環境に貢献できることはたくさんあります。近い将来を見据え、メガソーラーのリニューアルにも備えていく予定です。
社内においては、個人ができる節電などの小さな取り組みの中で、より環境効果の高い活動は何かを探っているところです。地球環境のためにみんなで取り組んでいきたいですね。