地球環境基金便り No.56 (2024年3月発行)
地球環境基金では、創設20周年を迎えた2013年に、地球環境基金の理念と
してビジョンを、支援したい環境NGO・NPOの姿をミッションとして策定しました。
この10年間で環境問題を取り巻く状況が大きく変化していることを踏まえ、
ビジョンを見直し、ミッションをアップデートします。
地球環境基金のビジョン
地球環境基金は、環境 NGO・NPO が市民参加・市民協力を得て行う活動を支援することを通じて、持続可能な社会の実現に貢献します。
地球環境基金のミッション
環境 NPO 等の活動について、以下をおこなうことをミッションとします。
- ① 環境 NPO の持続的な発展のための支援をします(活動の発展及び組織の成長支援)
- ② 活動基盤の強化のための支援をします(活動基盤強化のための資金・非資金支援の充実)
- ③ 多様な主体との協働のための支援をします(行政・企業等との協働の促進)
- ④ 地域の担い手や仕組づくりのための支援をします(地域基盤の整備)
次の10年への取り組み~目指す姿の具現化に向けて~
持続可能な社会の実現に向けて、環境問題解決を通じた持続可能な地域づくりを推進するため、「価値共創による社会課題解決」と「環境NPOの新たな成長」の同時実現を目指します。
- ① 助成する活動の拡充環境を軸とした社会課題解決志向の活動に対する助成の支援を充実します。
- ② 戦略プロジェクトの創設社会変革に向けて、多主体との協働等により社会課題解決や社会づくりに貢献する大規模なプロジェクを創設します。
- ③
活動や組織の成長フェーズに応じたきめ細かな支援の実施活動内容や組織規模の成長フェーズに応じて、支援内容や支援方法を工夫し、環境NPOの成長モデルを創出し、波及します。
- ④ 活動基盤強化に向けた助成対象経費の拡充助成終了後の活動の持続的発展に向けて活動基盤を強化するための費用を助成対象とします。
- ⑤
キャパシティビルディングのための伴走支援の充実活動の充実を図るためのキャパシティビルディング(組織力の強化・向上)に向けた伴走支援を充実します。
- ⑥環境NPOのプラットフォームの構築地球環境基金(ERCA)が環境NPOの助成ファンドのハブ組織として、企業や行政とのパートナーシップを促進するとともに、他の助成ファンドとの連携を強化します。
ビジョン・ミッションの策定のポイント
2013年以降の国内外の環境問題の動向や社会情勢の変化を反映し、「多様化、複雑化する環境問題の対応において、環境・経済・社会の統合的に解決することが重要であること」、「NGO・NPO
に期待される役割として地域づくりや社会課題解決の役割が大きくなっていること」、「NGO・NPO
の環境活動においては、多様な主体との協働が重要であること」という主に3つのポイントを盛り込んだ、新たなビジョンを策定しました。