
地球環境基金便り No.57(2024年12月発行)
2015年「パリ協定」や「持続可能な開発のための2030アジェンダ(SDGs)」の採択が大きな転換点となり、社会は大きく変化していますが、それを支えているのは私たち一人ひとりの行動です。改めて、目の前にある暮らしの環境アクションを見直してみませんか?
個人で所有せず、短時間のレンタルサービスを活用するシェアサイクルやカーシェア。頻繁に使わないものはシェアする意識が、大量生産・大量消費にブレーキをかけます。
家庭の生ごみを微生物の働きを利用して堆肥にするコンポスト。ごみの焼却が減り、資源として再利用できます。堆肥づくりをきっかけに家庭菜園で小さな自給自足を。
プラスチックは分解されにくく、海洋に蓄積されるなど生態系への影響が深刻です。プラ包装なしの商品を選ぶ、エコバッグを使うなど、みんなで毎日小さな減プラを。
流行サイクルが早く、製造から廃棄まで多くの資源・エネルギーを使うファッション産業。リサイクルやリユース、シェアサービスなどで上手に使い回せば廃棄も減らせます。
日本のフードロスは年間約472万トン※。家庭では作り過ぎない、外食では持ち帰るなど、ムダなく食べきることが大切。運搬や廃棄にかかるCO2排出量も減らせます。※農林水産省及び環境省「令和4年度推計」。フードロスとは、食べられるのに廃棄される食品。
旅をしながら地域の環境や文化に触れるエコツーリズム。その土地の自然や文化に敬意を持った、責任ある観光・地域思いの観光が、環境や豊かな文化の保全につながります。